「僕は農場で育ったから、思い切り音を出せる場所があった。8歳の頃にドラム・キットを買ってもらって、好きなだけ叩けって(笑)。もう夢中で叩いたし、思いっきり爆音を出せるのがすごい解放感で、今思うとパンクだった。それがそのままずっと続いてる感じなんだ」
昨年リリースの『Junk Food』がミックステープにも拘らず全英トップ10入りするなど、ブレイク最右翼の新人バンドとして注目を集めてきたイージー・ライフ。これまた見事全英2位に輝いた待望のデビュー・アルバム『ライフ・イズ・ア・ビーチ』は、ポスト・コロナの入り口で逡巡を続ける現在の私たちの心象を見事に捉えた傑作に仕上がっている。
しんどい現実から逃避してひとときの夢と戯れるも、最終的には自分の今いる場所を、自分自身を受け入れて進むしかないという真摯なメッセージが、ヒップホップやジャズ、R&Bやガラージ、インディ・ポップからラテン・ポップまで、あらゆるジャンルをクロスオーバーさせた彼らの脱力メロウなサウンドに内包されているのが嬉しい驚きだ。
常夏のビーチの夢うつつとベッドルームでうなされる現実が地続きとなった本作は、正に今夏のサウンドトラックに相応しい一作だろう。ボーカルのマレー・マトレーヴァーズに話を聞いた。(粉川しの)
イージー・ライフのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。