5月19日、グリーン・デイがニューヨークで小規模ライブを開催した。観客の数は1400人。
グリーン・デイは前日にバワリー・ボールルームでやはり小規模のショウを行ったばかりだったが、この日もマンハッタンのウェブスター・ホールでMySpaceの企画によるシークレット・ライブを敢行した。前半は新作『21世紀のブレイクダウン』からの曲、後半は過去の人気曲やリクエスト曲が披露され、展開めまぐるしい2時間になった。
最近のライブでやっていたような新作からの全曲演奏はせず、選ばれた曲のみが演奏された。アルバムがリリースされたばかり(5月15日)にもかかわらず、新曲は熱狂的に受け入れられた。
ビリー・ジョー・アームストロングは冒頭からオーディエンスの積極的な参加を促し、2曲目の“ノウ・ユア・エナミー”ではファンの1人をステージに引き上げ、コーラス部を歌わせた。
“マーダー・シティ”で「俺はただタバコが欲しいだけなんだ」と歌われたときには、観客の1人がタバコをステージに投げ入れ、ビリー・ジョーがそれに火をつけて「うーん、俺はPCP(フェンサイクリジン。幻覚剤)が大好きなんだ」と冗談を言う一幕も。50分程度の演奏の後、ニュー・アルバムのラスト曲“シー・ザ・ライト”でライブ前半は終了。
後半では1stアルバム『1039/スムーズド・アウト・スラッピー・アワーズ』収録の“アット・ザ・ライブラリー”のような古い曲も演奏され、会場はこの夜一番の盛り上がりを見せた。
“ロングヴュー”では再びビリー・ジョーがモッシュピットからオーディエンスを1人引き上げて2番の歌詞を歌わせた。リクエストも受けいれた。
大ヒット・シングル“バスケット・ケース”の後は、チープ・トリックの“サレンダー”とザ・リプレイスメンツの“バスタード・オブ・ヤング”のカバーのメドレーも披露。
最後は汗びっしょりになってしまったグリーン・デイの3人だが、壮大なフィナーレ曲“マイノリティ”でも互いに交わす笑顔が絶えることはなかった。
この夜のセットリストは下記の通り。
“21st Century Breakdown”
“Know Your Enemy”
“East Jesus Nowhere”
“Before The Lobotomy”
“Last Of The American Girls”
“Murder City”
“Viva La Gloria (Little Girl)”
“The Static Age”
“21 Guns”
“American Eulogy (Mass Hysteria/Modern World)”
“See The Light”
“American Idiot”
“Jesus Of Suburbia”
“St. Jimmy”
“At The Library”
“Longview”
“Coming Clean”
“80”
“Basket Case”
“Surrender” / ”Bastards Of Young”
“King For A Day” / ”Shout”
“Minority”
なお、グリーン・デイは5月22日朝7時からテレビ番組『グッド・モーニング・アメリカ』のためにニューヨークのラムジー・プレイフィールドでも演奏を行う予定。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
グリーン・デイ、再びニューヨークでシークレット・ライブ
2009.05.22 14:49