ザ・マフスにてボーカル/ギターを務めたキム・シャタックが56歳で逝去したことが明らかとなった。
「Kerrang!」によると、現地時間10月2日にキムはALS(筋萎縮性側索硬化症)により亡くなり、その訃報はバンドのFacebookにて以下のように報告されている。
「バンド・メンバーで親愛なる友でもあるキム・シャタックの死を発表することになり、とても残念です。素晴らしいソングライターでロック・ギタリスト、シンガー&スクリーマーであるだけでなく、まさにキムは自然なる力でした。ALSと闘っている間に最後のアルバムを制作し、トラッキングからアートワークまでレコードのあらゆる部分を監修していた。キムはメンバーの親友であり、彼女の曲を演奏することは栄誉でした。さようなら、キム。メンバーは、これ以上ないぐらい君のことが大好きだよ。ロイ&ロニー」
また、キムの訃報を受けてグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング、短期間ではあったがメンバーとして在籍したピクシーズ、NOFXのファット・マイクらがコメントを発表している。
ビリー・ジョー・アームストロング
「キムのニュースを耳にしてとても悲しい。いつも彼女はクールでタフだった。彼女との仲は最高だったし、俺の好きなソングライターの一人だったよ。『ドゥーキー』をレコーディングした時、バンドはザ・マフスの1stアルバムをいつも聴いてた。ロックンロールの叫びは天国からも聞こえてくるだろう」
ピクシーズ
「キムの死に衝撃を受けている。彼女は真のミュージシャンで作曲家、パフォーマーであり、理想を叶えるために人生を捧げた。キムは全生命力を努力に費やし、ピクシーズのメンバーは彼女の生命力の一部を共有できて幸運だった。安らかに眠ってほしい」
ファット・マイク(NOFX)
「マジでキム・シャタックはカッコ良かったぜ! ザ・マフスの“Lucky Guy”を聴いてないなら……手に取ってくれ。“Punk in Drublic”でキムに歌ってもらえてラッキーだったし、ザ・マフスのレコードを出すこともできた。キムは唯一無二の存在だったよ」
1991年にザ・マフスを結成したキムは、6枚のオリジナル・アルバムを発表。第7作となるアルバム『No Holiday』は10月18日にリリースされる予定だ。ザ・マフスの代表曲には、“Sad Tomorrow”、 “Lucky Guy”、キム・ワイルドのカバーとなる“Kids in America” などがある。