歌姫ファイスト、ミュージシャン・評論家の選出によるショートリスト・プライズを受賞

ミュージシャンや評論家らによって選出されるアメリカの音楽賞ショートリスト・プライズ。対象となる期間中に米国内のアルバム売り上げが50万枚以下の作品に与えられるという異色の音楽賞で、“裏グラミー”とも呼ばれている。特にコアな音楽リスナーからの注目度が高い。

アルバム発売が2007年1月から11月までの作品を対象とする『2007年度ショートリスト・プライズ』の発表が行われ、カナダ出身の女性シンガー・ソングライター=ファイストの『リマインダー』が、この栄えある賞を受賞した。

ファイストといえば、カナダ・インディ・シーンの筆頭バンド=ブロークン・ソーシャル・シーンの一員として活躍することも知られているが、アメリカのインディー・シーンでは、ソロ・デビュー・アルバム『レット・イット・ダイ』が高い評価を得ており、ヨーロッパでも人気に。かねてからインディー界の歌姫として確固たる支持を集めていたが、セカンド『リマインダー』でさらに評価を高めた。昨年i-PodのCMに同アルバム収録楽曲“1,2,3,4”が使用されファン層が拡大、日本でも話題となった。

ファイストは、2月10日に発表されるグラミー賞にも最優秀新人賞を含む4部門にノミネートされている。

ショートリスト音楽賞は2001年にスタート、1回目の受賞アーティストはシガー・ロス。その後、N.E.R.D.、ダミアン・ライス、スフィアン・スティーヴンス、キャット・パワーが受賞している。
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