マイケル・ジャクソンが今日6月26日(現地時間25日)、50年の生涯に幕を下ろした。
7月からはロンドンのO2アリーナで一連の公演を行うことになっていたマイケル。そのショウが開かれることはもうない。
マイケル・ジャクソンは兄弟たちとのユニット、ジャクソン5で表舞台に登場した。60年代末から70年代初めにかけて“ABC”、“小さな経験(The Love You Save)”、“帰ってほしいの(I Want You Back)”など、数々のヒット作を生み出した。
70年代を通じて彼らの人気は衰えるところを知らなかったが、マイケルは1979年にクインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、アルバム『オフ・ザ・ウォール』でソロ・デビューする。再びこのコラボレーションで1982年にリリースした『スリラー』は、アルバムとして史上最高の売上げを達成した(2006年のギネスの認定によれば全世界で1億400万枚以上。現在もこの記録は破られていない)。1983年、“ビリー・ジーン”の曲中で初めてムーンウォークが披露された<モータウン・レコード>のパーティは数千万人の視聴者が見ていたと言われ、彼の世界最高のスターとしての地位は確固たるものになる。
1987年にリリースした『バッド』によって人気はさらに高まり、1988年には世界ツアーを行った。その後1991年に『デンジャラス』、1995年にはヒット曲と新曲で構成された『ヒストリー』をリリース(このうち新曲“ユー・アー・ナット・アローン”と“アース・ソング”は全英チャート1位)。
この頃から新作のリリースは途絶え、2001年の『インヴィンシブル』が最後のオリジナル・アルバムとなった。
新作の発表がほとんどない時期でもファンからの支持は厚かった。幼児虐待の疑いで告発された事件は広く報道されたが、2005年にはすべての容疑に無罪の判決が出された。
7月13日からはロンドンO2アリーナでの50回の公演で大規模なカムバックを果たす予定だった。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
マイケル・ジャクソン 1958-2009
2009.06.26 20:15