現在発売中のロッキング・オン10月号では、『特別企画 80年代ロックアルバム100』の中でマイケル・ジャクソンのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「音楽がかかると、そこに僕が創り出される。何かのメカニズムが僕を動かし、僕の中に入り、僕をコントロールしているんだ。
時々自分では制御不能になって、気がつくとこうなっている――ブン、ブン、ブーン!って」
「マジックは……」とマイケル・ジャクソンは語り始める。ちなみにマジックは、彼の話に頻繁に登場する言葉だ。「簡単に起こすことができる。全身全霊を注げばね」。真夜中にLAのダウンタウンに身を置き、対立するギャングのグループが直立不動の姿勢をとり、イギリスなまりの英語を操る人物がよく通る声で発する指示を聞いている――そんな様子を眺めていると、これほどの「マジック」はこの世にそう多くないように感じられる。私が今目にしているこの光景は、この記事が誌面に載るころにはマイケル・ジャクソンのニューシングル、“今夜はビート・イット”のMVのいちシーンになっているはずだ。そう、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロがある、あの曲だ。
マイケルの出番が来た時には、時計は朝の3時を回っていた。彼は倉庫に登場し、ケンカ騒ぎに割って入り、争っていたギャングたちを率いて踊りながら倉庫をあとにする。ハーメルンの笛吹き男とピーター・パンを足して2で割ったような役どころだ。撮影が終わるころには、夜が明けかけていた。だがマイケルのエネルギーは尽きない。そのダンスは並外れていた。
マイケルが自らを突き動かすエネルギーをどこから得ているのかは、誰にもわからない。ドラッグから得ているわけではないのは間違いない。ドラッグには手も触れないし、酒もめったに飲まない。
マイケル自身にとっても、エネルギー源は謎だという。「マジックだよ」と彼は言い、楽曲、アイデア、エネルギーは神様から得たものではないと断言する。夜中に目覚めると、エネルギーがそこにあるのだ。そしてさらなるミリオンセラーが生まれる。
(以下、本誌記事へ続く)
マイケル・ジャクソンの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』10月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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