アジカン、映画ソラニンのメインテーマに
2009.12.04 13:00
ASIAN KUNG-FU GENERATIONが書き下ろした新曲が、2010年4月公開予定の映画『ソラニン』のメインテーマに決定。さらに、彼らが08年に発表した楽曲“ムスタング” (ミニアルバム『未だ見ぬ明日に』収録)が“ムスタング(mix for芽衣子)”として新たに生まれ変わり、映画のエンディングテーマを務めることも発表された。
アジカンが書き下ろした新曲は“ソラニン”。劇中では、主人公・芽衣子(宮﨑あおい)とその彼氏種田(高良健吾)が唄っており、「二人の想いをつなぐ歌」として重要な意味を持つ楽曲となる。
08年に発表された“ムスタング”は、アジカンが原作にインスパイアされて制作した楽曲で、彼らにとって『ソラニン』は思い入れの強い作品。今回の楽曲起用について後藤正文(Vo/G)は以下のように語る。
「“ソラニン”の登場人物たちには否応無しに感情移入してしまいます。彼らと同じような大学生活を送り、ぼんやりとした不安に包まれたまま社会に放り出されて、“ロストジェネレイション”なんて呼ばれている世代の我々。それがそのまま描かれているように思えて、何度読んでも私のセンチメンタルは加速します。
“ムスタング”は“ソラニン”を読んで、自分の内側から湧き出た叙情を歌にしたものです。“ソラニン”と同時進行の、私なりの想い。反対に、“ソラニン”は作品そのものの中に潜り込んだつもりで旋律を紡ぎました」
映画『ソラニン』は、05年~06年に『週刊ヤングサンデー』で連載された浅野いにおの大人気コミックを映画化した作品。ストーリーは、主人公・芽衣子と音楽の夢を諦められないフリーター種田による、現代の若者たちが抱く夢と葛藤を描いた物語で、宮﨑あおい、高良健吾、谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩、ARATAらが出演。そして、劇中音楽は、entことストレイテナーのホリエアツシが担当。
主人公・芽衣子を演じる宮﨑あおいは、劇中で“ソラニン”を演奏。以下のコメントを残している。
「初めてのレコーディングでとても緊張しましたが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんが作って下さった“ソラニン”を歌って演奏することができてとてもよい経験になりました。種田が何を想っていたのかが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんのソラニンを芽衣子が歌うことで、観て下さる皆さんに届くのではないかと思います。ASIAN KUNG-FU GENERATIONさん、ありがとうございました」