1月にサンダンス映画祭でプレミア上映され、今月ニューヨークを始めアメリカ国内の各都市で上映会が行われるアニマル・コレクティヴと映像作家ダニー・ペレスによるコラボ映画『ODDSAC』。約30秒の予告篇(http://www.oddsac.com/)が公開されている以外その内容のほとんどが謎に包まれているこの作品について、ダニー・ペレスとアニマル・コレクティヴのエイヴィー・テアが語っている。
「ドキュメンタリー作品で僕らの音楽が生きるとは思えなかった」と制作を始めた当初の経緯についてエイヴィー・テアはローリング・ストーン誌に話している。「だからダニーをツアーに連れて行って演奏しているところを撮ってもらい、それを使って何か別のことをやってもらうことにした。でも撮影はしたけど、音は録らなかったんだ。やがて彼は抽象的でカラフルな映像を作り始めた。僕らはダニーにそういう視覚的なシナリオをどんどん投げ込んで、彼はそれについていろいろメモを取っていった」
映画には火術師(fire-spinner)も登場する、とエイヴィー・テアは続ける。「僕がたくさんの火術師と一緒に出ているところがあるんだけどさ。僕の周りでぐるぐる火を回している人たちと並んで行進するんだけど、僕はマスクを着けていてその間ずっと何にも見えない。だから炎に近づかないよう逐一指示されながら暗闇の中をてくてく歩いていったよ」
「確かにメンバーたちには着てもらうコスチュームだとか、やってもらわなければならないこととかでだいぶひどい目に遭わせたな」とダニー・ペレスは相槌を打つ。
「身体中にワセリンを塗って赤いラメをくっつけたりもしたんだ」とエイヴィー・テアは言う。「あれはこれまで生きてきた中でも一番ひどい体験だった。撮影後に身体をこすってラメを落とすのにおそろしく時間がかかってさ。シャワー・ルームに3時間はいたよ! 全くひどいアイディアさ(笑)」
アニマル・コレクティヴ、新作映画『ODDSAC』を語る
2010.03.03 10:00