ホール&オーツらと共演したベーシストのTボーン・ウォークが死去

ベーシストのTボーン・ウォークことトム・ウォークが2月28日、亡くなった。

アメリカのニュース・サイトHuffington Postによれば、ウォークは心臓発作のためニューヨークで亡くなったという。58歳だった。

長年にわたってホール&オーツのステージに立ってきたTボーン・ウォーク。その他、エルヴィス・コステロ、ベット・ミドラー、ロバート・パーマー、カーリー・サイモン、ビリー・ジョエル、アヴリル・ラヴィーンらとも共演した。

ダリル・ホールとジョン・オーツはオフィシャル・サイトに以下の文章を掲載し、ウォークへの哀悼の意を示している。

「ショックを受けているという言葉では今の気持ちは到底表現しきれない」とホールは書いている。「Tボーンは僕の音楽的兄弟であり、彼を失うことは右手を失うようなものだ。これは僕が今後もこれまで通りやっていくかどうかの問題じゃない、どうしたらやっていけるかという問題なんだ。Tボーンは僕の知っている中で最も感性豊かで気のいい人間の1人だった。そして、僕は彼のことを愛していたと心から言える」

オーツはこう書いている。「彼は純粋な心の持ち主で、その独特で突飛な性格は会う人全ての心を動かした。音楽的感受性に関して右に出るものはなく、彼の手にした楽器はどんなものであれ僕が他のミュージシャンと演奏しているときには経験したことのない感性と技量をもって鳴り響いた」

「彼は表現技法と音楽史についての百科事典的な知識を持っていて、それを援用しながら長年にわたって多くのアーティストたちをサポートしてきた。彼は自然と僕らのバンドの音楽監督になり、自ら模範を示すことによって、そして彼と共演した人々みんなが彼に対して抱いた敬意を通じて、リーダーシップを発揮した」

「彼は一緒に演奏した人たちを向上させた。僕自身、フレーズやパートに取り組んでいる時には『Tボーンだったらどう演奏するだろう?』と考え、演奏するときにはいつも彼のレベルに達したいと思ったものだ」

「今日に至るまで、僕はどこへ行くにも彼の『I Love Vermont』と書かれたギターのピックを肌身離さず持ち歩いている。今日から天国のバンドには史上最高のマルチインストゥルメンタリストが加入し、彼らはこれまでになく素晴らしいサウンドを奏で始めることだろう」

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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