5月19日に2年ぶりとなるニュー・アルバム『shinsekai』をリリースしたミドリ。後藤まりこ(ギターと歌)は「ROCKIN’ON JAPAN 7月号」のインタビューで、このアルバムについての自身の胸中を赤裸々に語っている。
楽曲の世界観とバンドの過激なパフォーマンスから、カオティックでエキセントリックなバンドとして語られることが多かったミドリ。しかし、このインタビューで後藤は、こういったバンドへの世間的なイメージに戸惑いを抱いていたことを明かしている。そしてニュー・アルバム『shinsekai』は、そういった周囲のイメージに縛られず、自由に作ることができた転機作のようだ。後藤は以下のように語る。
「ファーストがボクはいちばん自由かなあと思っとって。でもそれ以降の作品は病的やなと自分で思ってて。せやからもうちょっとなんか、ふつうがよかった」
「“世間的にはデストロイ”のバンドやから。ボクそれ嫌やけど、そうなってるのはしゃあないと思うから。せやったらもう好きなことやろうと思って」
その他にもインタビューはディープな話が満載。ライブでのオーディエンスとのコミュニケーションについてや、かつてステージ衣装として着用していた制服を脱ぐまでの葛藤、音楽との向かい合いかたの変化などが語られている。後藤のロック観が色濃く表れた、貴重な内容だ。