MGMT、グラストンベリー・フェスで久しぶりに“キッズ”を披露

2010年作 『コングラチュレイションズ』

MGMTは6月27日、グラストンベリー・フェスのセカンド・ステージに登場し、セットリストに“タイム・トゥ・プリテンド”や“キッズ”などのヒット曲も加えたパフォーマンスを披露した。

特に“キッズ”の演奏では、ステージにバンドの友人らが大勢飛び入りしては、バンドと一緒に歌って踊るという一幕を見せた。

アンドリュー・ヴァンウィンガーデンとベン・ゴールドワッサーに率いられたバンドはここのところのライブでは“キッズ”などをあえてセットリストから外し、セカンド『コングラチュレイションズ』からのより複雑な楽曲のパフォーマンスに徹することが多かった。この日も、『コングラチュレイションズ』からの楽曲も多く披露されたものの、セットの終わり近くで“キッズ”のキーボード・リフを聴いた時のオーディエンスの歓喜はやはり大きかった。

セットは『コングラチュレイションズ』の“イッツ・ワーキング”で始まったが、その前にまずアンドリューがグラストンベリー・フェス40周年を祝うという一幕もあった。

「これはすごいことだよね。このフェスが40年も続いたなんてさ」とアンドリュー。「ぼくたちとしては素晴らしいフェスだと思うし、すごくいい雰囲気と姿勢を持ったフェスだと思ってるよ」。

また、その後、アンドリューはバンドが初めてグラストンベリー・フェスで演奏した時のことを回想して語ったりもした。「2008年の時はぼくたちにとってもまだ2回目のフェス出演で、もうすごい体験になったよね」。

“ブライアン・イーノ”や“ザ・ユース”などといった曲に続いて、アンドリューは「ぼくたちが人気の高いバンドだった頃の曲です」と紹介して、ファンに人気の“タイム・トゥ・プリテンド”の演奏に入った。

その後に続いた“キッズ”ではこの曲のバッキング・トラックに合わせてアンドリューとベンとでボーカルを取っていると、元ダーティ・プリティ・シングスのアンソニー・ロッソマンドなどといったバンドの友人たちが一斉にステージに登場しては曲に合わせて踊り始め、アンドリューとベンはフォト・ピットへと飛び降りて最前列の観客の目の前で歌い続けた。

「みんなのことは大好きだし、全員ステージに招待してうまいことやりたいんだけどね」とアンドリューがオーディエンスに向けて伝えてから、バンドは“コングラチュレイションズ”の演奏でセットを締め括った。

セットリストは以下の通り:
'It's Working'
'Electric Feel'
'Flash Delirium'
'Destrokk'
'Song For Dan Treacy'
'Weekend Wars'
'Brian Eno'
'The Youth'
'Time To Pretend'
'The Handshake'
'Kids'
'Congratulations'

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