7月23日にロスアンジェルスで11年ぶりのライブを行うレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが21日に記者会見を行った。基本的に23日のライブはアリゾナ州の州法SB1070に反対するアーティスト連合、サウンド・ストライクとしてのもので、ブライト・アイズのコナー・オバーストもパフォーマンスを届けることになる。
アリゾナ州SB1070法は、警察が不法入国外国人だと目をつけたらいつどこででも身分を証明する書類の提示を要求できるものになっていて、その場で証明できない場合には身柄を拘留されることも可能にする。記者会見でレイジのトム・モレロは「ぼくたちが今回このライブをやるのは、いろんな人種と経済環境にある人々をひとつに集い、人種プロファリングに対して声をひとつにして拒否するためなんだ」と語ったことをローリング・ストーンが伝えている。「そして、この問題を音でなぎ倒してみせるんだよ」。
このサウンド・ストライクという連合はもともとアリゾナ州での演奏やライブ活動をボイコットするためにザック・デ・ラ・ロッチャが呼びかけた団体だが、今回のライブはアリゾナ州で人種差別問題のために活動している団体への寄付のために行われ、35万ドル(約3000万円)の収益を見込んでいるとか。
また、記者会見でザックはアリゾナ州法に反対するのは政治的な理由だけでなく、個人的なものでもあると語り、自身の祖父がメキシコからアメリカへ移民した時に国境を渡ったのもまずはアリゾナ州からだったと説明した。