制作中のカニエ・ウェストの新作に参加していると評判になったインディー系フォーク・ユニット、Bon Iverだが、中心メンバーのジャスティン・ヴァーノンは確かにハワイでカニエとの共同作業に携わっていたことを認めている。
ジャスティンはこれまで「少なくとも10曲」でボーカルを提供していて、そのうちのひとつはBon IverのEP『Blood Bank』収録の“Woods”をサンプリングとしても使っているとピッチフォークのインタビューで語っている。
「最初の1週間目はまるまる“Woods”をネタにした曲に取り組んで、これは“Lost in the World”っていう曲になったんだよ」とジャスティンは説明している。「一緒に朝食を食べててさ、スピーカーからこの曲が鳴ってて、カニエとか『ファーック! これはもうフェスで最後の締めの曲とか、そういう域だぜ!』とか言ってて、ぼくも『すごいね』って感じで。なんかとんでもないことになってきて、ビビったよ」。
その後、カニエからまた声がかかったジャスティンは結局、1週間の作業を3度カニエと一緒にやることになったという。
「どの作業も同じような感じだったよね。アイディアをそれぞれに投げ合っていくっていう感じで」とジャスティンは説明する。「いろいろアイディアを提供した曲もほかにたくさんあるんだ。フックを書いたりとか、いろいろね。スタジオじゃ、カニエはトレント・レズナー、アル・グリーン、ザ・ルーツとか、そういうとんでもないものばかり引っ張ってくるんだよね。でも、まさにその通りだという使い方なんだよね」
ジャスティンはさらに続けた。「小部屋でラッパーのリック・ロスと大麻を巻きながら、次のパートでなにをやろうかって話し合ったりしてさ。なんかもう信じられなかったよね。そこへカニエが戻ってきて、『お前ら2人のその取り合わせと来たらもう、このスタジオは西半球で最強にクレイジーな場所になってるぜ!』って言ってたよ」。
これまでにも伝えられた通り、カニエの新作は11月15日のリリースを予定していて、ビヨンセとのコラボレーションも明らかになっている。
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