パティ・スミスは今年出版した回想録『Just Kids』のプロモーション活動にいそしむ合間に11枚目のソロ・アルバムの制作も進めていたそうで、来年のリリースを予定していることが明らかになった。アルバムはオリジナル・アルバムとしては04年の『トランピン』以来、7年ぶりの新作となる。

レコーディングはイタリアやフランスでも行われたそうだが、大半はニューヨークにあるエレクトリック・レディ・スタジオで行われたとか。今回のレコーディングについてパティはこう語っている。「本の仕事でしばらくアルバムの作業が脇に置かれちゃったけど、コロンビアは辛抱強く待っててくれたのね。レコーディングはわたしのバンドとやったんだけど、娘のジェシーがピアノで参加していて、あと、トム・ヴァーレインもギターを弾いてくれてるのよ」

アルバムのタイトルについてもすでに決めてはいるものの、それをまだ公にはしたくないとパティは語る。「まだ秘密なの」とパティは説明する。「わたしってこういうところはわりと古臭いというか。みんなもう、今時はそんなこと気にしないっていうんだけど、でも、わたしにとってはある種のことはずっと秘密にしておいて、ちゃんと時期がきたら種を明かすのがすごく楽しいのよね」。

先週末にはニューヨークで行われたジョン・レノンのトリビュート・コンサートで“ストロベリー・フィールズ・フォエヴァー”と“オー・ヨーコ”を歌ったパティだが、毎年恒例となっているニューヨークのボーワリー・ボールルームでの年越しライブも12月29日から3日連続で予定している。