マイケル論争さらに。テディ・ライリーらプロデューサーやエンジニアがマイケル・ジャクソンの声は本物と太鼓判

12月15日発売 『MICHAEL』

12月14日にリリースされる新作『マイケル』の“ブレイキング・ニュース”のボーカルが偽者であるという指摘をめぐって、マイケル・ジャクソンの遺産管財側はこの新作に使われたボーカルが本当にマイケルのものかどうかを判断するためにどのような措置を取ったのか、その概要を明らかにする声明文を発表した。

マイケルの弟ランディ・ジャクソンなど、一族の1部からは新作『マイケル』のボーカルが部分的に本物のマイケルの声ではないという指摘が上がっている。一方、レーベルのソニー・ミュージックはこうした指摘を否定している。マイケルの遺産管財側もこれらの指摘を否定している。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
遺産管財側の弁護士であるハワード・ワイツマンはこれらのボーカルが本物のマイケルの声かどうかを確かめるために膨大な作業が費やされたと声明文で説明している。

また、ワイツマンによれば、今回の新作となっている07年にマイケルがエディ・カスシオとジェイムス・ポルテと制作した音源について、これまでマイケルと仕事で組んだことのある6人のプロデューサーにもそれぞれ音源を吟味してもらったという。その6人とは:

ブルース・スウィーディエン(『スリラー』『バッド』『デンジャラス』『ヒストリー』のレコーディング・エンジニア)
マット・フォージャー(『デンジャラス』『ヒストリー』のレコーディング・エンジニア)
スチュアート・ブローリー(『スリラー』のエンジニア)
マイケル・プリンス(『インヴィシブル』のエンジニア)
ドクター・フリーズ(『インヴィシブル』のプロデューサー、ボーカル)
テディ・ライリー(『デンジャラス』『ヒストリー』のプロデューサー、ソングライター)

以上の人物になるが、いずれのプロデューサーやエンジニアも今作の声はちゃんとマイケルのものだとしている。

ワイツマンはさらにマイケルにかなり近いそのほかの人物にも今回の作品の声が本物のマイケルの声だと確認してもらっていると述べているが、最終的にはファンが決めればいいことだともしている。

「リード・ボーカルの信憑性について1部から疑問が呈されているようではありますが」とワイツマンは書いている。「最終的にはいつもそうであったように、マイケルのファンが楽曲を聴いて審判を下すべきことでしょう」。

「わたしたちはファンからのコメントはどれも真剣に受け止めていますし、ここでも述べましたように、わたくしどもにとって最も重要なのはマイケルの音楽とマイケルの遺産とマイケルのファンになります。マイケルのファンは正確さを期すという意味では格別な力量をこれまでにも発揮してきましたし、真実を嗅ぎ分けていくことでも多大な情熱をこれまでにも捧げてきています」。

「わたくしどもとしましては、これからもマイケルとスタジオやツアーで仕事をともにしてきた人たちに確認を取っていく作業を続けていきます。新しい情報が判明した折には、みなさんやファンのみなさんにお知らせすることを約束します」