ニルヴァーナのカート・コバーンは、そのブラックなユーモアが90年代にカルト的な人気を誇ったアニメ・シリーズ『レンとスティンピー』に自作曲を売り込んでいたことが番組の声優の証言で明らかになった。
シリーズはちょっと頭のトロい猫のスティンピーと被害妄想癖のあるチワワのレンのやりとりを描くものだったが、スティンピーの声を演じていたビリー・ウェストによれば、シリーズを手がけていたアニメ制作会社スパンコのロスアンジェルスの事務所にカートがふらっと現れたという。
「ある日、なんかもうボサボサな感じの男子が事務所をいきなり訪ねてきて『レンとスティンピー』の曲を書きたいって言い出したんだよね」とビリーはポッドキャストのナーディストで語っている。「そうしたら、それがカート・コバーンだったんだよ」。
ビリーの証言には生前のカートを知っていた人間による裏付けはまだ取れていないが、いずれにしてもこの「ボサボサ男子」が提供した曲はテレビ会社のトップによって却下されてしまったという。
「番組のお偉いさんたちが『すごいねえ!』と口々に言っては、そのままゴミ箱に放り込んじゃったんだよね」とビリーは語っている。
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