アメリカの音楽ダウンロードとストリーミング・サイト、ブルービートはビートルズやコールドプレイらの楽曲を違法にダウンロード提供していたと2009年にレーベルのEMIなどから訴訟を起されていたが、裁判所の裁定により100万ドル(約8100万円)の賠償金で和解が成立した。
ブルービートは2009年11月の時点で6700曲を25セント(約21円)という破格の安さでダウンロード提供していて、EMI、キャピトル、ヴァージンらはブルービートにはそもそも音源販売の認可をしていないと訴えていた。ジョゼフィン・タッカー判事はこれを著作権侵害にあたり、また価格設定についてもダンピングに当たると言い渡した。
ブルービートのオーナーのハンク・リザンはこうした訴えに対して、自身のサイトでは「サイコ・アコースティック・シミュレーション」という特殊な技術を使ってすべての音源をオリジナルとは違う、独自なものにしていたので著作権侵害には当たらないと抗弁していたが、判事はそもそも最初にリザンが入手した音源が一般のCDなので明らかに侵害に当たるとしてリザンの訴えを却下した。
ブルービートは今もストリーミング・サービスを行っているが、ダウンロードについてはiTunesを通した販売となっている。
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