スリップノットのシド・ウィルソン、バンドの人間関係は「常に戦闘状態だ」と語る

スリップノットのシド・ウィルソン、バンドの人間関係は「常に戦闘状態だ」と語る - 2008年作『オール・ホープ・イズ・ゴーン』2008年作『オール・ホープ・イズ・ゴーン』

昨年ベースのポール・グレイが急逝して以来初めてとなるツアーに6月から乗り出すスリップノットだが、バンドのDJ、シド・ウィルソンはバンドの人間関係は「常に戦闘状態だ」と説明している。

ラジオ局バナナ101.5とのインタビューに応えたシドは、ボーカルのコーリー・テイラーやドラムのジョーイ・ジョーディソンの最近の発言がバンド内危機を指し示しているのではないかと訊かれて、そう答えている。

今年のバンドのツアーをめぐってコーリーは「ツアーがうまくいかなかったら、バンドは終わる」と発言しているのに対して、ジョーイは反対にまったく楽観的な態度で「今度のツアーは俺たちがこれまでやってきたなかでも最も壮絶なツアーになる」と語っていて、こうした食い違いがバンドの人間関係がうまくいっていない証拠ではないかという憶測も呼んでいた。

「すごく複雑なんだよね」とシドは説明している。「できればそういうものには蓋をしちゃって、万事順調だし、全部うまくいくからと言っちゃいたいところなんだけど、このバンドでは常に戦闘状態が続いているんだよ。このバンドも長くやってきてるから、いろんな人がいろんな意味でいろいろと変わったりしてるわけでね。だから、いったんみんなでツアーに出てみて、そこで本当にどれだけそれぞれに折り合いがつくのかっていう、それによるんじゃないのかな」。

さらにシドはこう続けている。「一番重要なのは、バンドのみんながいてもいなくても、スリップノットはこれからもずっと生き続けるということなんだよ。そのことはポールが亡くなって以来俺たちが受けてきたファンからのとてつもない支援とか、また、ポールの存在が魂という形で余計に大きくなったことなどによく表れていると思うんだ。だから、俺たちはいつまでもスリップノットのままであり続けるんだよ。俺はバンドのみんなが家族のように好きなんだ。兄弟のようなものなんだよ。だから、バンドのみんなには愛情しか感じないし、バンドの将来についても本当に素晴らしい期待しか持ってないんだ」。

スリップノットは6月17日からギリシャを皮切りにソニスフィア・フェスティヴァルの一環としてヨーロッパ・ツアーに乗り出すことになる。

(c) NME.COM / IPC Media 2011
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