キャメロン・クロウ監督によるパール・ジャムのデビュー20周年記念ドキュメンタリー映画『パール・ジャム 20』が、全世界で9月20日から上映されることが決定した。
同映画は、積極的なメディア露出をさけてきたパール・ジャムの軌跡を、音楽ジャーナリストであり、バンドと20年にわたる深い親交のあるキャメロン・クロウ監督ならではの視点で追ったもの。未公開映像やライブ映像、インタビューのほか、ニール・ヤング、カート・コバーンなど、パール・ジャムと関係が深かった人たちとの貴重な映像も見ることができるという。日本では9月20日(火)からの東名阪での上映ののち、10月15日(土)からTOHOシネマズ六本木ヒルズほかで1週間の限定公開も決定している。
この映画について、クロウ監督は「過去から最良の手土産っていう内容になってるんだ。あるとは聞いていたけど実際には観たことがなかった伝説的な映像とか、インタビューとかも収録してるんだよ」と語っている。
また、ベースのジェフ・アメンは「映画全体がキャメロンからのラブレター」であるとともに、「痛々しい内容もまた同時にあるんだ。バンドが成長していく痛みとか、本当にしんどかった頃のこともつまびらかにしているんだ。ロスキルトのこととかね(2000年のデンマークのロスキルト・フェスで、パール・ジャムのファンがライブ中に9名圧死した)。本当に観ているだけでも辛かったよ」と語っている。
なお、9月28日に同作品のサウンド・トラックと、パール・ジャム初期名盤3作のリマスター盤(全て紙ジャケット仕様)が発売される。また、本国では9月13日に同作品と同名の単行本も発売される。この単行本には、メンバーが書きつけた絵やノートなどといった、ごくごく内々におけるバンドの様子をうかがわせる資料などのほか、同単行本の前書きにはキャメロン・クロウ監督が行ったブルース・スプリングスティーン、ニール・ヤング、デイヴ・グロールらとのインタビューが掲載されるとのこと。
『パール・ジャム 20』
PEARL JAM TWENTY / 123分 / アメリカ / 2011年
監督・編集:キャメロン・クロウ(『あの頃、ペニー・レインと』『バニラ・スカイ』『エリザベスタウン』)
出演:パール・ジャム(エディー・ヴェダー、ジェフ・アメン、ストーン・ゴッサード・マイク・マクレディ、マット・キャメロン)、ニール・ヤング 他