パルプの実に24年ぶりのニューアルバム、『モア』が6月6日、ついにリリース! ロッキング・オン最新号ではジャーヴィス・コッカーが『モア』について語り尽くしたロングインタビューをお届けします。
ジャーヴィスの本誌取り下ろしインタビューは2020年のジャーヴ・イズでの取材以来だが、彼がパルプを語るのはもちろん20数年ぶりのこと。いったいどんなモードで応じてくれるのかと思いきや、rockin'on sonicで27年ぶりに来日できて本当に嬉しかった……という話を皮切りに、とにかく語る。滔々と語る! 2011年の前回再結成では上手くいかなかった新作の制作が、なぜ今回は可能だったのかを彼が紐解いていく中で、『モア』とはいくつかの偶然と必然が重なって生まれた、ちょっとした奇跡の産物だったことが理解できるはずだ。
パルプを「ちゃんと終わらせる」ための再結成だったのが2011年のそれだとしたら、今回はパルプとして「もう一度ちゃんと生きる」ための再結成だった……ということが、彼の言葉で語られるのは感動的だった。
さらには音楽的な話はもちろんのこと、「歳を取ること」についての話も興味深かった。パルプにおいて「年齢」は常に大きなテーマであり続けてきたわけだが、還暦を超えて今なおちょっとシニカルなジャーヴィスが、それでも《僕は老いてはいない、熟しているだけなんだ》(“グロウン・アップス”)と歌えるようになった境地は、彼らと共に歳を重ねてきた我ら往年のファンにとってはグッとくるものがあるはず。詳しくは本誌にて!(粉川しの)
パルプの記事が掲載されるロッキング・オン7月号