8月31日にアルバム・リリースを予定していて、先週8日にiTunes でのリリースを始めたジェイ・Zとカニエ・ウェスト(ザ・スローン)による『ウォッチ・ザ・スローン』だが、実は2人は今回インターネットにリークされるのを徹底的に防ぐため、レコーディング・スタジオそのものを使わないことにしたことを明らかにしている。そもそも2人ともあまりにも人気も知名度も高すぎるため、レコーディング・スタジオでレコーディングを行うことそのものがリスクが高すぎるとして、レコーディングはホテルなどを移動しながらそのホテルで行っていたとビルボード誌が伝えている。また、『ウォッチ・ザ・スローン』のエンジニアを務めたアンソニー・キルホッファーはカニエが『マイ・ビューティフル・ダーク・トウィステッド・ファンタジー』の制作中に何度かリークにさいなまれたため、セキュリティについては驚くほど厳しくなったと語っている。「『ダーク・トウィステッド』を制作している過程で、どんなメールも、gメールでも、マックでも、iディスクでも、誰であってもアクセスされてしまうってわかったんだよ。それでこうした楽曲がインターネットにどんどん登場してきちゃうんだよね。いつも誰かにつきまとわれてる感じがしてね。もう本当にクレイジーなレベルになってたんだ」また、今回カニエはプロデューサーの音源を確かめるにも、対人の状況でのみ行っていて、ビートやサンプリングをメールで送ってくることについては一切禁止したとか。アルバムのオープナーとなっている“No Church in the Wild”を手がけたプロデューサーの88・キーズは今回のカニエとのやりとりをこう振り返っている。「カニエとは、カニエが携帯をまだ持ってないから、メールでずっと連絡は取り合ってなきゃならなくてね。で、エンジニアたちから聞いた話じゃさ、カニエがロンドンにいたりしても、『それ、聴かないとわかんねーな。ちょっとこっちに持って来いよ』って平気で言われてたそうだよ。ま、俺たちも昔はすべてそうやって作ってたんだけどね」なお、『ウォッチ・ザ・スローン』は予想通り、アメリカのビルボード誌のアルバム・チャートでも初登場1位を記録した。セールスは43万6千を記録していて、今年に入ってからはレディー・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』の第1週目110万枚に次ぐ数字となっている。また、CD盤についてはまだ2日分しか算定されていないので、第2週で記録がまた伸びる可能性もあるとのことだ。なお、ダウンロードだけだと『ウォッチ・ザ・スローン』は32万1千ダウンロードを記録していて、これも『ボーン・ディス・ウェイ』の第1週目66万2千枚に次いで今年2位の数字だとか。さらにジェイ・Zにとってはこれは12枚目のナンバー・ワン・アルバムとなり、ソロ・アーティストとしては最高記録を誇っているという。ちなみに、バンドとソロあわせての最高記録はビートルズの1位19枚だとか。ザ・スローンの“Otis”のビデオはこちらから。
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