リンダ・ペリー、ケイティ・ペリーを「音楽業界の業績不振の原因」と糾弾
2011.08.22 19:00
クリスティーナ・アギレラ、ピンク、グウェン・ステファニーらにプロデューサーやソングライターとして楽曲を提供してきたことで知られ、ここのところ自らのユニット、ディープ・ダーク・ロボッツも始動させているリンダ・ペリーだが、昨今の音楽業界の業績不振の原因のひとつとなっているのはケイティ・ペリーみたいな存在そのものだとこき下ろしている。
リンダはケイティはアデルなどと較べるとアルバムで「中身のあるものを提供していない」とライターのヒース・ダニエルズに語っていて、ケイティのようなアーティストのアルバムはシングルを軸に作られていて、ほかの曲は「往々にしてゴミになりがちだ」と説明している。
「わたしはアデルはそれほど大好きっていうわけじゃないけど、あれはしっかりとしたまとまったレコードだし、それでちゃんと売れてもいる。ということは、そういうものだったら、みんなもレコードを買うってことなのね。でもね、ゴミっぽいものがだめなわけ。たとえば、ケイティ・ペリーのアルバムなんてわざわざ買いたい人っていると思う? 悪いけど買ったところで、ヒットになるであろう2曲だけがほしかったっていうことになるだけで、アルバムの残りの曲は全部ゴミなんだから。ほかはクソみたいな音になってるだけで」
さらにリンダは続ける。「だから、みんなシングルだけをダウンロードしてそれで終わりになっちゃうのね。ケイティのやってることそのものはすごいと思うけど、でも、なにも新しいやり方を作ろうとしていないし、中身のあるものも提供しようとしてないし、やってることは今この瞬間ごちそうになるような電子レンジ用のポップコーンを製造してるだけの話でね。音楽で世の中を変えようとも思ってないし、だから、全部力は自分のところにためるだけなのね。それが悪いとは言うつもりはないけど、わたしがやってきたのはそういうことじゃないから。こんなに音楽業界が業績不振になってるのも、原因のひとつはこういうところにあるのよ」。
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