今年は4月16日にアメリカ、ヨーロッパ、そして日本など1000店を超える世界各地のレコード店で特別盤のリリースやインストア・イベント開催などという形で行われたレコード・ストア・デイだが、そのレコード・ストア・デイというイベントをそもそも立ち上げたエリック・レヴィンの経営するジョージア州アトランタにあるレコード店、クリミナル・レコードが廃業の危機にさらされているのだとか。
原因は業績不振による負債のせいで、実は2007年に初めてレコード・ストア・デイを立ち上げた翌年にクリミナル・レコードは倍以上のフロア面積を誇る新店舗へと店を移したのだが、それと同時にリーマン・ショックによる不況に見舞われてしまい、業績悪化とコスト高で収益がひたすら右肩下がりになってしまったという。そして、膨れ上がった負債を近いうちに返済しないと倒産するという局面についになってしまったとか。レヴィンは「負債を身丈以上に抱えちゃった上に事業の手を広げ過ぎたっていうことだね」とスピン誌に語っている。
負債の返済期限は11月1日だそうで、現在、レヴィンは融資を請け負ってくれそうなスポンサー探しに奔走しているし、アーティストからも支援の声をもらっているという。ただ、現在の状況はまだ「借金取りに金を払うか、俺がやめるかのどっちかだね」というものだという。
ただ、レヴィンはかつてフロリダ州でシークレット・サーヴィスというレコード店を若干19歳で開業した強者。しかも、本業のシークレット・サーヴィスに罪状をふっかられて逮捕までされてしまったという人物なのだ。それをバネにして現在のクリミナル・レコード(犯罪履歴の「履歴」とレコードをかけている)を立ち上げた人物でもあるだけに、土壇場での大逆転もあるのかも?
「レコード・ストア・デイ」を設立した人物の運営するレコード店が廃業の危機に
2011.09.08 21:00