メタリカのカーク・ハメット、ルー・リードのコラボ作『LULU』について自分たちの最高の作品のひとつと語る

メタリカのカーク・ハメット、ルー・リードのコラボ作『LULU』について自分たちの最高の作品のひとつと語る - 『LULU』『LULU』

11月2日にリリースされるルー・リードとメタリカのコラボレーション・アルバム『LULU』だが、メタリカはこの新作について自分たちがこれまでやってきたものの中でも最高のものひとつだと語っている。

メタリカのギターのカーク・ハメットは、今回のプロジェクトでバンドが今も真に自然に音楽を鳴らせること、レコーディング現場でもきわめてクリエイティヴな能力を発揮させられることを体現できたとリヴォルヴァー誌に語っている。

「俺たちがこれまでやってきたものの中でも最高のもののひとつだと思うよ。この作品で俺たちは今も自然発生的に流れの中で音を引き出せることがわかったんだよ。ここまで本当に自然に音を鳴らしたことはもうずっと長い間なかったんだよね。おそらく80年代以来じゃないのかな」

また、カークは今回のアルバムはヘヴィ・メタルの基準で聴かれるべき作品ではないとしていて、バンドとしては自分たちのためのアーティスティックな試みとして行われたものだと語っている。

「俺たち全員にとって居心地のいい場所から離れた冒険になったし、おかげで普段だったら思いつかないようなモチーフもたくさん閃いたんだよ。大方のところは自分たちのためのアーティスティックな試みになってるんだ。で、この楽しさをぜひほかのみんなとも分かち合いたいというものなんだよ。内容としてはほとんどの人が俺たちからは期待していないようなものなんだね。俺として言っておきたいのはヘヴィ・メタルの基準で判断しないでくれっていうことで、そうすればもっとよくわかってもらえると思うんだ」

このコラボ作品『LULU』はドイツの劇作家フランク・ヴェーデキントが書いた歌劇をもとにルー・リードがあらためて歌詞を書き起こしたもので、運命に翻弄される踊り子ルルを描いた歌詞とメタリカのオリジナル楽曲をほどこした内容となっている。イギリスでは11月8日にルーとメタリカとでテレビの音楽番組『Later… With Jools Holland』に出演し、演奏を披露する予定になっている。

また、イギリスの地下鉄の構内や車内でこのアルバムのポスターや広告が張り出されたところ、あまりにもタイトル文字が落書きを思わせるため、すべて撤去させられてしまったとか。


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