TV・オン・ザ・レディオのキップ・マローンはウォール街占拠運動を支援するための新作を制作したとヴィレッジ・ヴォイス誌が伝えている。キップはライトゥルギーの元ドラムのグレッグ・フォックスとオネイダのドラムのキッド・ウィリアムズとアルバムを制作し、収益を占拠運動に寄付するという。
グレッグは先月ライトゥルギーのドラマーとしては最後のライヴを先月行ったが、ウォール街占拠運動については、「自分には向いてないこと」なのでズコッティ公園でのデモなどには加わらなかったが、炊き出しを用意するなどして抗議運動参加者への食事の提供などはしていたと語っている。
また、グレッグによれば、キッドとキップとしてのトリオでは占拠運動が公園から排除される数週間前からレコーディングを始め、アルバムとしてリリースすることを予定していたという。そもそもの始まりとなったのは4時間にわたるセッションで、「最終的にどんな形になるのか大体見えてたから、とりあえず演奏を始めてみたんだよ」と語っている。
また今月にはルー・リードやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロなどが占拠運動を支持するミュージシャンのウェブサイト、Occupymusicians.comを立ち上げている。ソニック・ユースやシャロン・ヴァン・エッテンなども参加していることのサイトでは支持を表明するだけでなく、各地の占拠運動の本拠地やイヴェントでのパフォーマンスの調整なども行っていくと発表している。また、占拠運動を支持するミュージシャンへの取材のあっせん、ミュージシャンらが運動を支持する理由についての発言や文章などの掲載、運動を支持する楽曲やヴィデオなどの公開、運動を支援するための資金募集イヴェントやライヴの開催なども行っていくという。
また11月9日にはロンドン占拠運動が占拠地となっているロンドンの聖ポール大聖堂の敷地にトム・モレロとビリー・ブラッグが訪れ、アコースティック・ライヴを披露した。
Occupymusicians.comのサイトはこちらから→
http://www.occupymusicians.com/
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