カイザー・チーフス、ギター・ミュージックの状態は現在、史上最悪と語る

カイザー・チーフス、ギター・ミュージックの状態は現在、史上最悪と語る - 『ザ・フューチャー・イズ・メディヴァル』『ザ・フューチャー・イズ・メディヴァル』

今年リリースした新作『ザ・フューチャー・イズ・メディヴァル』をアメリカ向けにパッケージし直して来年の3月に『Start The Revolution Without Me』としてリリースするカイザー・チーフスだが、ドラムのニック・ホジソンはギター・ミュージックの盛り上がりは現在史上最悪な状態を迎えていると語っている。

バーミンガム・メール紙の取材を受けたニックはバンドが2005年に『エンプロイメント』をリリースして以来、インディ・ミュージックそのものが最悪な状態にあると語っている。

「バンドをやるにはちょっと微妙な時代だよ。ギター・ミュージックの人気が史上最悪なものになっているのはみんな承知の事実だからね」

さらにニックはフェスティヴァルでのギター・バンドへの受け皿の小ささがすでに関心が薄らいでいることをよく象徴していると語っている。「Vフェスティヴァルのラインナップとかをみても、バンドそのものが4つか5つくらいしかなかったからね。ぼくたちと同じ時期に活動を始めて今でも息が続いているバンドは本当にごくわずかしかいないくらいなんだから」。

また、ヴォーカルのリッキー・ウィルソンも10月にギター・ミュージックの現状を次のように憂慮していた。「必要は発明の母であって、音楽はいつまでもあり続けるはずだと思うけど、ギターを持った野郎5人という集団にとってまともなキャリアがこの先望めるのかどうかはわからないところだね。でも、いつの時代になってもガレージでそういう音楽を鳴らす連中はい続けるはずだよ」。

バンドは今年の6月に新作『ザ・フューチャー・イズ・メディヴァル』を最初にオンライン・リリースした際、20曲中からファンに10曲選んでダウンロードしてもらうという形を取ったが、バンドはその後、このキャンペーンのせいでCD盤がすっかりかすんでしまってセールスが伸び悩んでしまったと語っている。

なお、1月には新曲“On the Run”をリリースするが、これはツイッターを利用する礼儀知らずで残酷な人に向けられた作品だという。

アメリカ盤『Start The Revolution Without Me』のトラックリストは以下のとおり:
1. Little Shocks
2. On The Run
3. Heard It Break
4. Kinda Girl You Are
5. Starts With Nothing
6. When All Is Quiet
7. Cousin In The Bronx
8. Things Change
9. Man On Mars
10. Problem Solved
11. Can't Mind My Own Business
12. Child Of The Jago
13. If You Will Have Me


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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