フィクション・レコードの社長「いま業界はギター・バンドと契約するのに尻込みしている」

フィクション・レコードの社長「いま業界はギター・バンドと契約するのに尻込みしている」 - スノウ・パトロール 2011年作『フォールン・エンパイアズ』スノウ・パトロール 2011年作『フォールン・エンパイアズ』

ザ・マッカビーズ、ホワイト・ライズ、スノウ・パトロール、エルボーらを抱えるフィクション・レコードのジム・チャンセラーはギター・ミュージックには今カンフル剤が必要だと語っている。

チャンセラーはまた、今のメジャー・レーベルはギター・バンドが即効力のあるヒット曲を生み出しにくいこと、また育成にも時間がかかることを懸念して、ギター・バンドと契約するのを「尻込みしている」とBBCラジオに語った。

「問題は誰も彼もが新しく契約する相手には即ヒットを期待していることなんだよね。フィクションでぼくたちがやってきたことはこういう難しいフェーズにあるバンドの後押しをすることなんだよ。ぼくたちは才能を育てようとそれを試みてるんだね。たとえば、ホワイト・ライズのレコードをみんなに聴いてもらうにはすごく苦労したけど、それと同時になかなか好調に売れてくれたし、それはスノウ・パトロールもそうなんだよ。こういうバンドにとってはかなり微妙な時期であるにもかかわらずね」

その一方でチャンセラーは今もギター・ミュージックの作品はたくさんリリースされてはいるが、一般的に作品のレヴェルはあまり高くないとも語っている。「今もギター・ミュージックはたくさん世に出てると思うよ。でも、大半はまあまあなギター・ミュージックなんだよ。最近ではギター・レコードの傑作っていうのはほとんど出てないからね」。

さらにレコード会社が全般的に尻込みしているのでギター・ミュージックそのものに強いい気付け薬が必要になっているとチャンセラーはこう語っている。

「BBCのサウンドリストをみれば、(ギター・ミュージックに対して業界が乗り気ではなくなっていることが)よく反映されてるよね。だから、ほかのものを試してみようという気分がどんどん波及してるわけなんだよ。ギター・ミュージックは確かにカンフル剤を腕に射ってもらう必要があるね。いつも必要としてるんだよ。難しいからって、みんなバンドから尻込みし始めてるんだよね」


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