今年で結成10周年を迎えるザ・キルズを記念して女優のサマンサ・モートンがザ・キルズの新曲“The Long Goodbye”のヴィデオ監督を担当し、高解像動画サイトのナウネスで公開している。
ザ・キルズのジェイミー・ヒンスは今回のシングルについて「ぼくたちが普段やることとはまるで違うものにしたかったんだよ。それでソノシート音源や本当のバンドの音源などを一緒くたにする60年代のオクタゴン・キーボードなども使ったんだ」とナウネスに語っている。
その一方でヴォーカルのアリソン・モシャートは「人生は続いていくものなのね。もう世も末かということがあっても、最後にはなんとかなったりするわけで」とこの曲について語っている。
また、ナウネスに紹介されているこのインタヴューでアリソンはザ・キルズとしての初めてのライヴを次のように回想している。「わたしたちの最初のライヴはもう忘れようったって忘れられないし。2002年の2月14日、お客さんは70人。わたしたちの人生のなかでも一番ビビった瞬間だった。あれをやってること自体がもう信じられなかったし」。
一方、ジェイミーはこう振り返る。「アリソンを初めてライヴを観た時はなんかパティ・スミスを初めて観たような感じがしたよ。ステージにいるこの雀のような存在が、それでも自分のパフォーマンスについて圧倒的な自信を持っていて、しかもそのパフォーマンスがあまりにも自然だったっていうね。すごいもんだったよ。その時ぼくはもしまた自分がバンドをやることがあるんだったら、彼女とじゃなきゃだめだと思ったんだ。彼女はぼくの親友になってくれたし、ぼくの人生のあらゆる側面でそう接してくれるんだよ」。
なお、監督のサマンサ・モートンは2009年に放映され、イギリスの児童養護施設を舞台にしたドラマ・シリーズ『The Unloved』でも監督を務めていて、高い評価を得ている。
“The Long Goodbye”を観るにはこちらから→
http://www.nowness.com/day/2012/1/12/1818/the-kills-the-last-goodbye
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