2012年最注目新人のひとりアゼアリア・バンクスがユニバーサルと契約

2012年最注目新人のひとりアゼアリア・バンクスがユニバーサルと契約 - 2011年作『212』2011年作『212』

シザー・シスターズの新曲“Shady Love”の客演に抜擢されたアゼアリア・バンクス(“Shady Love”ではクリスタル・ペプシ名義)がツイッターでユニバーサルとメジャー契約したことを明らかにしている。

アゼアリア・バンクスというクレジットでは昨年9月のシングル“212”がファースト・リリースとなったが、これがいきなり高評価を集め、カニエ・ウェストとジェイ・Zに『ザ・スローン』に抜擢されたフランク・オーシャンと並んでアゼアリアはBBCの2012年の注目アーティストにリストアップされている。

ツイッターで彼女は「生まれた時神様がわたしに用意してくれた手は絶対に勝てっこない手だったけど、わたしがこれまで経験してきたクソみたいな話半分だけでも、それからそれをどうやって切り抜けたという話を聞いただけでも、みんなぶっ飛ぶと思うよ。でも、今日、神様が新しい手を配ってくれたんだ」と報告している。

アゼアリアはこれまで自分の音楽的な野心を考えると、自分をちゃんと世の中に伝えてくれるレコード会社が必要だと自分の抱負をこれまでピッチフォークに語ってきている。そのためにはメジャーと組むのも少しも臆してはいないとしていて、自分をこう売り出したいという枠組みに自分を押し込められるよりは、自分の責任で失敗もさせてもらえる環境にいたいと説明してきている。

これはある意味でXLレコードのリチャード・ラッセルへのあてつけでもあって、もともとディプロに発掘されたアゼアリアはミス・バンクスとして2009年にXLと契約し、その後はラッセルとプロジェクトにとりかかっていた。「リチャード・ラッセルは最初はいい人だったけど、彼のビートを使いたくないって思い始めたら途端にひどいことになって。わたしのことを素人呼ばわりはするわ、会社の若手スタッフも巻き込んでいきなり陰口叩かれまくってるし。『わたし、デートしにきてんじゃないんだから。レコード作りにきてんだけど』って音楽業界に幻滅したし、それからちょっと鬱入った」とその頃の経緯を説明している。

その後1年足らずしてXLを後にしたアゼアリアはアーティスト名を変え、昨年“212”をダウンロード公開し、その後、シングル・リリースするとBBCでは週間ベスト・トラックに輝き、ピッチフォークでは2011年トップ10・トラックにも選出されることになった。その後、アゼアリアは“Liquorice”“NEEDSUMLUV (SXLND)”をシングルやデジタルでリリースしている。

また、4月に開催されるSPRINGROOVEでの初来日も予定している。

“212”のヴィデオはこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=i3Jv9fNPjgk&feature=player_embedded
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