レニー・クラヴィッツ、新作『Negrophilia』制作に着手したことを明らかにする

レニー・クラヴィッツ『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』

現在、『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』のツアーに乗り出しているレニー・クラヴィッツはすでに新作制作に着手していることを明らかにしている。『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』は昨年8月にリリースしたばかりだが、『Negrophilia』(二グロ趣向)と題されている新作も相当に制作が進んでいることをレニーはビルボード誌に語っている。

「ものすごくファンキィでかなり生々しい内容になってるんだよ。『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』はしっかりプロデュースされた作品だったからね。内容的にはすべて自然でオーガニックな作品なんだけど、ものすごくプロデュースされた作品なんだよ。それがあのアルバムを作ってた当初俺が入ってたモードだったからなんだ。でも、こっちはものすごく生々しくてさされくれだったレコードなんだよ」

また、レニーは『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』用の作品を書き始めた時点ですでに『Negrophilia』に取りかかっていたことを明らかにしている。

「そういう感じでちょっと変な仕事のやり方をすることがあってね。要するに俺って、インスピレーションにどこまでもついていく質なんだっていうことなんだよ。あるアルバムにとりかかっていたとしても、突然まったく違った方向に向かい始めることがあって、それは自分のインスピレーションが向かっているところだからなんだよ。俺はそれにただついていくだけなんだ」

「どんな作品にもそれに見合った時間というものがあるんだろうなとそう考えてるよ。ワインのようなもので、出来上がったのは今だけど、開けられるべきなのは数年後先ってことがあるんだよ。その作品がリリースされるべき時間が正確にあるってことなんだ。そういう仕事の仕方が俺には合ってるんだよ」

レニーは作品を仕上げるのを楽しみにしているとしながらも、現在のツアーが大々的な世界ツアーとなっているだけに、リリースがいつになるのかはまったくわからないという。また一部では『Negrophilia』はレニーが1997年以来取りかかっているという「ファンク・アルバム」だとする説もある。

なお、レニーは現在製作中の欧米ではヒットとなった小説『The Hunger』映画化作品にも出演する予定。『The Hunger』は日本の『バトル・ロワイヤル』の丸パクリではないかと話題にもなった作品だ。

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