昨年2月にリリースしたファースト・アルバムが大ブレイクしたことで昨年いっぱいはツアーに明け暮れることになったジェイムス・ブレイクだが、ツアーを終えた今かなり精力的に次回作の制作を進めているとスピナーが伝えている。
特にスピナーが聞きつけているところではジェイムスはかなりクラブノリの音源に最近では取りかかっているそうなのだが、これをジェイムスは認めていて、ツアーが終わってからかなり積極的にクラブDJの仕事を請け負っているのでクラブ通いのせいで自ずからそうした影響が自分の楽曲に反映されているとジェイムスは説明している。ただ、そうした影響はヴォーカルものの楽曲に多いのだとか。
その一方でインストゥルメンタルなトラックも相当に手がけていて、特にいろんな音が頭のなかで鳴り続けているような状態がしばらく続いた時期があったので、トラック制作をある程度進めた今がそうしたアイディアを形にしていくのにちょうどいいタイミングなのだとジェイムスは語っていて、次のようにも説明している。
「インストゥルメンタルはますますヴォーカル曲のための床のように思えてきてるところもあるんだよね。というのも、そういうことをどうふうにやっていくのか、そういうところを多少なりとももっとよくわかってきたっていうところがあるからなんだよ。そしてそれはすごく刺激になるわけで、それはこのアルバムはぼくにはそういう文脈のもとで自分の声をどうプロデュースするのか、その答をみつけようとしている、そんな作品のようにぼくには聴こえてくるからなんだ。ぼくとしてはだから自分の芸域を少し押し拡げることができたかなと思ってるんだ」
さらに、作品全体の方向性としては次のように語っている。「正直言ってもっとアグレッシヴな方向になるんじゃないのかな。確かにそう感じるね。だからって、ぼくがもっとアグレシッヴになってるっていうことじゃなくて、ただ……なんとなくもっとそう感じるってことなんだよ。もっとクラブ・トラックとかを書いてること、あるいはエレクトロニックな作風のものを書いてることについてとかね。もともと、今度のは全部エレクトロニックな影響を受けると思ってたんだけど、やってみたら、もっと違う形で出てきたんだ」。
また、コラボレーションについては次回作でもマウント・キンビーのカイ・コンポスやボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンとのコラボレーションも続けていきたいと語っていて、カイとはすでになにかやろうという話が固まっていること、さらにジャスティンとはアメリカに滞在する時には必ず連絡を取り合うようにしていると語っている。特に自身のコラボレーションはレコード会社は介在しない友情を通してのものばかりだから、間違いなくなにかやるだろうと説明している。