マイケル・ジャクソンの死をめぐって昨年11月に過失致死の有罪判決を受けて禁固4年の刑に処された元主治医のコンラッド・マレーは刑の審議やり直しを要求する訴えを起こしていたことが明らかになった。
マレーは死因となった麻酔薬プロポフォールをマイケルが自身で致死量を超えて使用してしまうほどマイケルは金銭面で悩んでいたと主張していて、先の公判ではこの事実を証明する証拠を提示する機会に恵まれなかったと今回訴えているとTMZが伝えている。
マレーの弁護団は次のように説明している。「ジャクソン氏(マイケル)は当時およそ4億4千万ドル(約356億4千万円)もの負債を負っており、ロンドンのO2アリーナで行われる予定だったコンサート契約を満たそうと必死になっていました。氏は自身の資産をすべて失う瀬戸際にあったのです。不眠症を押し通してそうしたプレッシャーをはねつけ、かつてのようなエンタテイナーとしてのリハーサルを繰り広げることは氏にとってあまりにも荷が大きすぎました」。
「こうした動機とその結果引き起こされる自暴自棄な行為は正しい判断とは相反する行動を往々にして引き起こしやすくその原因ともなるという意味で看過できません」
マレーは上訴を申請した後1月28日には仮釈放の申請を行っていて、釈放された場合、マレーとの子供を育てているラジオ・パーソナリティのニコル・アルヴァレズと生活しながら就労し、自身の行動監視のためのチップ入りブレスレットも着用するつもりだと上申している。
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