疾走感のあるロックチューンが目白押し、バンドサウンド全開で、メッセージはどの曲もストレート、込められたエモーションはリスナーの心に真っ直ぐに飛び込んでくるものばかり。全12曲、あっという間に聴き通してしまうが、思わず何度もリピートしてしまう。そして“NO MAP”も”Bye-Bye to you”も“EPIPHANY”も“Only US”も”If…Hello”も新曲なのにすぐにまるでシングル曲なみに脳内リピート再生が始まる。UVERworldのニューアルバム『EPIPHANY』はそんなシンプル&ストレートなアルバムになった。同じものを同じように大切に守っていきたいと思う同志たちのことを盟友と呼ぶ。
これはまさにファンと僕たちの関係性やなと思った
それって原点回帰? それともニューモード? というのがポイントになるが、それはこのインタビューでしっかりと語られているし、そもそもなぜ今作の曲や歌詞のメッセージやエモーションがシンプルでストレートになったのかという根本的なテーマについても、TAKUYA∞が“EPIPHANY”や“Bye-Bye to you”を解説しながらじっくりと語り尽くしてくれた。
メンバーそれぞれの人間的な成長と、バンドの歴史と、音楽的な進化と、ファンとの関係性の物語が、今このタイミングでクロスポイントで交わった、そんな特別な瞬間を捉えたとても幸福な作品だと思う。闘い続けてきたUVERworldがアルバムに「EPIPHANY(=気づき)」というタイトルをつけられる喜びと幸福、それがこの作品の中を駆け巡っている。
インタビュー=山崎洋一郎 撮影・CGディレクション=ARISAK CGデザイン=Hiroki Hisajima
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より抜粋)
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