グレアム・コクソン、ソロ新作についてなぜ過剰にラヴ・ソングを書いてしまっていたのかを解き明かした作品だと語る

グレアム・コクソン、ソロ新作についてなぜ過剰にラヴ・ソングを書いてしまっていたのかを解き明かした作品だと語る - グレアム・コクソン 1998年作『ザ・スカイ・イズ・トゥ・ハイ』グレアム・コクソン 1998年作『ザ・スカイ・イズ・トゥ・ハイ』

4月11日にソロ新作『A+E』をリリースするブラーのグレアム・コクソンは、新作について「ものごとのより暗い側面」について扱った作品だと語っている。

Q誌との取材に応えてグレアムはこれまでのソロ作品と比較して、恋愛あるいは「人間関係や女性について嘆く」ような内容は影を潜めていると説明している。

「きっとぼくがここまであけすけにシンセサイザーやドラム・マシーンを使ったことはこれまでなかったんじゃないのかな」とグレアムは新作がこれまでと最も違うところについて訊かれて答えている。「今回はものごとの暗い面にもっと耳を傾けようと思ったんだ。だから、今度のレコードではロマンティックな楽曲が枯渇したところがあるんだよね。通常ならそういう楽曲が揃っているのがぼくのセッティングのデフォルトになるわけだけど」。

「というわけで、ラヴ・ソングもないし、関係や女の子について嘆いたりする曲もないんだよ。これは自分でもよくやったなと誇りに思っててね、っていうのも時には『こういうゴミみたいにどうでもいいことを歌うのをやめる日なんていつか来るのかな?』って悩むこともあったからね。でも、そもそもどうしてそういうことになったのかっていう曲ならたくさん入ってるから!」

また、先週のNMEでグレアムは現在のブラーにはメンバーそれぞれのほかの仕事との兼ね合いという問題もあるが、「おそらく」一緒に新作を作ることになるだろうと語っている。さらに現在のバンドの体制とプレッシャーを受けなくなったことについてグレアムはこう語っている。

「今自分たちの周りに見出せる状況っていうのは、クリエイティヴな意味でそういうものすべて、なんか自分たちの現状を疑ってみたくなるようなことがすべて消滅したものになっていて、お互いに対して完全にOKでそれぞれに自分らしく振る舞うことになってるんだよ。これは本当にすごいことだし、実際にぼくたちにとって必要なことなんだよね」

ブラーは今年のブリット賞で特別功労賞に輝き、また、デーモンとグレアムは19日にO2シェパーズ・ブッシュ・エンパイアで開催されたブリット賞関連チャリティ・ライヴ・イヴェントにもふたりだけで出演し、そこで新曲“Under the Westway”をも披露することになった。さらにバンドとしてはロンドン・オリンピックの閉幕に合わせてハイド・パークで特別ライヴのヘッドライナーを務めることになっていて、8月にはスウェーデンのウェイ・アウト・フェスト・フェスティヴァルにも出演する予定になっている。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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