今年で結成50周年を迎えるザ・ローリング・ストーンズだが、これまで取りざたされてきた50周年ツアーは来年まで持ち越されたと各紙が伝えている。
ストーンズは1962年7月12日にバンドにとって初のライヴを行っていて、今年の後半からその50周年を祝うツアーに出るものと予想されていた。先月の時点でメンバーのロニー・ウッドはファンに対してもツアーをやる義務があると語り、実現への瀬戸際にあるとも語っていたが、そのツアーが2013年まで見送られたとローリング・ストーン誌が伝えている。
キース・リチャーズは次のように明らかにしている。「基本的にまだ準備ができてないんだ。俺としてはその方(2013年)が現実的なんじゃないかなって気がするね」。
関係者証言などによると、キース・リチャーズの健康問題も遅延理由のひとつになっていて、ツアーの方式についても長い公演を一か所で行うなどさまざまなやり方が検討されているとか。ただ、ツアーの検討そのものは実現へと向けて動いているそうで、現時点ではプロモーター業者最大手3社の間でのコンペティションになっているという。さらに昨年12月にキースが招集したとされるリハーサル・セッションも実際に行われたようで、オリジナル・ベーシストのビル・ワイマンも噂通りセッションに参加したとか。1992年以来というビルとのセッションについてミック・ジャガーは「ブルースをたくさんやって、あと『女たち』のアウトテイクとか、そういうものをやったんだよ。すごくうまくいったよ」と語っている。
さらにキースは次のように語っている。「原点に戻ろうかというタイプのセッションだったんだ。3日目にミックが来てくれて、本当に嬉しかったよ。そうなるような、磁石として俺もこのセッションをセッティングしたんだからね」。
バンドはツアーの準備とスタジオ・セッション、さらにドキュメンタリー製作にこの先入り、それに本腰を入れるためにもキースもミックも当分はニューヨークに滞在し続けることになるとも語っている。なおドキュメンタリーはバンドの50周年を振り返るものになり、バンドとのインタヴューを含め、未公開映像満載のものになっていて、秋頃の公開が予定されている。
こうした状況からキースとしては来年の方が万事順調に運ぶだろうと考えているようでその理由を次のように説明している。「ストーンズとしては本当の50周年はいつだって63年だって考えてきたわけで、それはチャーリー(・ワッツ)が63年の1月まで参加してないからなんだよ。だから、俺たちとしては2012年は妊娠50周年だと思ってて、実際に生まれた記念は来年になるのさ」。
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