かねてから血を滴らせたり、血で描いた絵をオークションに出品して話題を呼んできたザ・リバティーンズのピート・ドハーティだが、今週金曜日に新作を出品することが明らかになって大きな話題を呼んでいる。
今回、ピートはプライヴェート・ダイアリーや、ザ・リバティーンズで着用していたミリタリー・ジャケット、ギターや細々とした身の周りのものなどもオークションに出しているが、目玉となっているのは昨年亡くなったエイミー・ワインハウスと共に描いた作品だと『ジ・インデペンデント』紙が伝えている。
ピートの血塗り絵画は血を注射器で吹きかけたり、指を切って出血させてからそのまま描くなどの手法を用いたもので、『Ladylike』と題されたエイミーとのコラボレーション作品はおよそ5万ポンド(約665万円)から8万ポンド(約1064万円)の値をつけるのではないかと予想されている。
作品は元々2月から3月にかけて開催されたピートの個展『On Blood: A Portrait of the Artist』でも展示された作品で、この時の作品も一部売りに出されていたが、エイミーとの『Ladylike』は売りに出されていなかったとか。ちなみにピートの2009年のソロ『グレイス・ウェイストランズ』のジャケットともなった作品『Salome』はこの展覧会で7千ポンド(約93万円)で売却された。
なお、ピートは『Ladylike』について次のように語っている。「この絵を描いている時、エイミーは親父さんに電話してたんだよね。『お父さん、今わたし、ピートといるんだけど、わたしの血で絵を描かせられてるの!』ってね。ま、ぼくはあんまり好かれてなかったよね。エイミーの親父さんから」
今回オークションに出される作品には映画『Confession d’un Enfante Siecle』でピートと共演したシャルロット・ゲンズブールとのコラボレーションもあり、こちらは5千ポンド(約66万円)から9千ポンド(約120万円)の価格帯で落札されるのではないか見込まれている。
『Ladylike』を含むピートの個展『On Blood: A Portrait of the Artist』の図録はこちらから→
http://www.cobgallery.com/wp/wp-content/uploads/LATEST-BROCHURE-19-07-11-compressed-2.pdf