イギー・ポップ、レーベルへの不満をブチまける

イギー・ポップ、レーベルへの不満をブチまける

ザ・ビートルズやフランク・シナトラらの楽曲のカヴァーからなる新作『Apres』を5月9日にダウンロード・リリースしたイギー・ポップだが、今作をダウンロードとオンライン販売という形でリリースし、メジャー・レーベルからのリリースを避けた理由を明らかにしている。

5月9日にパリでリリースを祝ったイギーはメジャーから新作をリリースせずに直接ファンに働きかける形でリリースした理由について「これまでレコード会社は俺の自尊心を傷つけ、俺をさいなみ、俺を引きずりおろしたこと以外のことを俺にしただろうか」と問いかけながら説明している。

イギーによれば、メジャー・レーベルはイギーに「人気の高いパンクスらとロック・アルバムをやってほしがって」いて、イギーとしては「そういうことだけはやりたくないと思ってね」と説明したとテレグラフ紙が伝えている。しかし、今度の新作をレーベル契約しているEMIに持っていったところ、「連中はほしがらなかったんだ。連中はまったく金にならないと考え、俺のファンが気に入るはずがないとも思ったんだよ。とても繊細な人に向けた繊細な表現になっているけれども、それは俺とは違う人間だということでね」と突っぱねられたと説明している。

アルバムは10曲収録していて、フランク・シナトラの"オンリー・ザ・ロンリー"(ロイ・オービソンの同名曲とは別作品)、ザ・ビートルズの"ミッシェル"、エディット・ピアフの"バラ色の人生"、セルジュ・ゲンズブールの"ジャヴァネーズ"、オノ・ヨーコの"アイム・ゴーイング・アウェイ・スマイリング"などのカヴァーが試みられている。

特に今回はフランス人アーティストの楽曲が多くなっていて、これについてイギーはフランス文化は「イギリスとアメリカの音楽業界からの圧倒的な攻勢に頑固に抵抗してきたからだ」とこれまでに説明している。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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