ザ・ストーン・ローゼズの1990年の伝説のスパイク・アイランド・ライヴを物語の背景にした映画製作を進めている脚本家のクリス・コグヒルは、アッシュのティム・ウィーラーに作品用の楽曲を書いてもらったことを明らかにしている。
現在、アッシュの新作制作に入っているティムだが、この映画用に作曲家のイラン・エシュケリと一緒に楽曲を用意したという。さらにコグヒルは今回の映画ではティムの楽曲のほかに、ローゼズのカタログもすべて自由に使える条件が揃っていることを『NME』に明かしている。なお、映画はスパイク・アイランド・ライヴが行われた時代のマンチェスターで活動している若い無名のバンドの姿を描いたものになっている。
ローゼズのトラックはどれくらい使うつもりなのかという問いにコグヒルは次のように答えている。「まだよくわからないんだよね。でも、この映画の製作を本格的に動かす前から、この映画にとってとてつもなく重要だから音楽を使えないとだめだとはわかってたんだよ。だから、まずそこから交渉して、バック・カタログに関してはどれを使ってもいいことになってるんだ。でも、その他のマンチェスターのバンドのものも使うことになるよ」。
さらにティムの楽曲がどう使われるかをコグヒルは次のように説明している。「ティムは映画用の楽曲を書いてくれていて、イラン・エシュケリっていう作曲家と組んでやってもらってるんだ。映画のストーリーにはバンドが二つ出てきて、一つが主人公のバンドのシャドウキャスターで、もう一つがライヴァル・バンドのザ・パラヴァっていうんだね。ティムにはオリジナル・トラックを2曲書いてもらっていて、それぞれが主人公バンドとライヴァル・バンド用なんだよ」
また、コグヒルはローゼズが既に3~4曲はレコーディングを済ませているという自分の発言は、元々噂についてのコメントを間違って引用されたもので、実際にはまだなにも聴いていないと語っている。
「元々のインタヴューが完全に歪曲されてしまって、それでぼくがもう3、4曲レコーディングされていると言ったと広く伝えられてるんだよね」
「そもそも噂についてのコメントをしたぼくが間違ってたわけだけど、ローゼズがなにかレコーディングしたかどうかはぼくにはわからないよ。このニュースはネタが仕込まれてないネタなんだから。バンドがなにかレコーディングしたかどうかなんてぼくに知る由もないし」
なお、ローゼズは5月23日にウォリントン・パー・ホールで16年ぶりとなるライヴを行って大絶賛に終わっている。またレニことアラン・レンをドラムに据えてのライヴとしては1990年のグラスゴーでのライヴ以来となるものだった。
バンドはアンコールなしで11曲演奏し、"アイ・ウォナ・ビー・アドアード"、"サリー・シナモン"、"シー・バングス・ザ・ドラム"、"ラヴ・スプレッズ"などの楽曲を披露したが、新曲は演奏しなかった。
バンドは来月バルセロナから始まるヨーロッパ・ツアーに乗り出し、イギリスでは6月29日から7月1日にかけてヒートン・パークで凱旋ライヴを行う。
(c) NME.COM / IPC Media 2012