6月16日にカナダのトロントにあるダウンズヴュー・パークで予定されていたレディオヘッドの屋外ライヴで、公演前にステージの天井が崩落し、バンドのドラム・テクニシャンを務めていたスコット・ジョンソンが巻き込まれて死亡するという事故になった。
ドンキャスター出身で33歳だったジョンソンは天井の崩落を受けて絶命したと親類も認めているとBBCが伝えている。さらに事故では3人が負傷し、そのうちひとりが重傷だという。負傷者は全員、会場やツアーのスタッフだった。
ステージが崩落したのは開場時間の約1時間前で、会場の外にはすでに観客の行列ができ始めていたという。事故後間もなく救急隊が到着し、一帯は封鎖されたという。
会場付近のビール販売ブースで勤務していたアレクサンドラ・ハルバートの事故の時に「花火のような音がした」と語っている。
「振り向くとステージのてっぺん部分が抜け落ちてて、足場も一緒に崩壊しちゃってて。数分間くらいただなにもできないで、どうしたらいいのかわからない状態が続いたと思います。しばらくしてようやく事故の深刻さがわかってきたというか」
レディオヘッドはその後ツイッターでライヴの中止を発表し、ファンに現場に来ないように促した。
「予期せぬ事態により今夜のダウンズヴュー・パーク公演は中止になりました。ファンのみなさんは会場には向かわないようにお願いします」
バンドの前座を務める予定だったカリブーことダン・スネイスは事故について次のようにツイートしている。
「今日起きたことを全員が残念に思っています。バンドやスタッフ、そして事故に巻き込まれた方たちのご家族を思うと同情を禁じ得ません」
ライヴのチケットは完売で、およそ4万人が詰めかけるものと見込まれていた。警察では崩落の原因を捜査していて、目撃者に証言を提供するように呼びかけている。
事故の現場をヘリコプターから撮影した映像はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=YDBYJmm4vs4
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