レディオヘッドが”Lift”を『OKコンピューター』に入れなかったのは、アルバムが売れすぎてバンドが終ると思ったから、と最新インタビューで語る。

レディオヘッドが”Lift”を『OKコンピューター』に入れなかったのは、アルバムが売れすぎてバンドが終ると思ったから、と最新インタビューで語る。
『OKコンピューター』の20周年記念盤『OKNOTOK』の発売を発表したレディオヘッド。『OKNOTOK』についてエド・オブライエンがBBCの最新インタビューに答えている。SPINが報じている。
http://www.spin.com/2017/05/radiohead-lift-ed-o-brien-bbc-interview/


『OKNOTOK』には、未発表曲3曲が収録されていて、"Lift”は中でも、長年ファンが好きだった曲だ。だから、ようやく!と思っているファンも多いはずだ。


20年前からライブで演奏してファンが大好きだったのに、『OKコンピューター』に収録しなかった理由をエドは、「この曲を入れるとアルバムが売れすぎると思ったから」と答えているのだ。以下その部分について語ったところ。ちなみに当時レディオヘッドは、アラニス・モリセットの前座をしていた!!!それも驚き。


「アラニス・モリセットとツアーをしている時にその曲を演奏したんだけど、その時からすごく面白いことが起きていたんだ。その曲を演奏すると、観客がいきなりみんな立ち上がってものすごく盛り上がったんだよね。その曲は、巨大なアンセム・ソングで、みんなをどんどん巻き込んでいく力がある曲だったんだ。だから、もしその曲を僕らがしっかりと完成させてアルバムに収録していたら、アルバムは恐らくもっと売れていたと思うし、その結果、僕らをまったく違う場所へ連れて行ってしまったと思う。


周囲のみんなもそんな風に言っていて、だから、無意識のうちに僕らはその曲を入れないことにしたんだ。もし『OKコンピューター』が、『ジャグド・リトル・ピル』くらい売れてしまったら、バンドは終ると思ったからね。だけど、”Lift”にはその可能性があって……魔法がある曲だったから。結局、曲をしっかりと完成させれなかった。というのも、スタジオに入ってその曲を演奏しようとすると、頭に銃を突き付けられているような感じがしたから。もの凄いプレッシャーを感じたんだ。


と言いつつも、今モニターミックスを聴いてみたら、良い曲だったんだけどね」


というわけで、20年間のプレッシャーから開放され、"Lift”は20周年盤で晴れて聴けますので!!


エドのインタビューはこちらで聴ける。


バンドの公式サイトでは、豪華ボックスセットの予約も開始している。
http://www.oknotok.co.uk/
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