17年ぶりの新作『インターアリア』を5月5日に発売するアット・ザ・ドライヴ・イン。NYタイムズ紙のインビューに答え、バンドの解散と復活までの道のりについて語っている。
その中で、オマー・ロドリゲス・ロペスは、2001年にバンドが解散したのは「今解散しないと、僕が死ぬと思ったから」と語っている。
https://www.nytimes.com/2017/05/03/arts/music/at-the-drive-in-interalia-reunion-interview.html?_r=0
当時バンドは、デビューから7年間地道なツアー活動をした後、ようやくメジャーな人気を獲得したところだったので、周りの人達はみんな大反対したそうだ。
「マネージメントから、父親から、家族から、みんなに狂ってると言われた。ここまで一生懸命頑張ってきて、ようやく実ったところなのに。もう1年だけツアーして、その後に好きなプロジェクトをやればいいじゃないか、ってね。だけど、僕にしてみたら、今解散しないと、僕が死ぬと思ったんだ。今だったら、もう少し考えてから決めたと思う。でもあの時は決断するのは簡単だった。もちろんものすごく大きな決断ではあったけどね」
オマーは、「バンドでできること以上の何かもっと違うことがしたかった」と思ったそうで、さらに、当時はバンド内のドラッグの問題やメンバー間での対立が増していたということ。「完全な精神的、肉体的疲弊」が原因で解散すると発表された。
その後、オマーと、セドリック・ビクスラーはまったく口をきいていない時期もあったらしいが、2012年に復活ライブを決行。しかし翌年再び解散。
オマーはその時、「復活ライブをしたのは、バンドを本当に終らせるためだった」と語っていた。「過去の曲を演奏しても、あの時の自分にはもう共感できなかった。ドラッグをやって、命はどうでもいいと思っていたし、世界から切り離されていたから」
しかし、2015年に再び、エル・パソのホテルでバンドは再結成を決めた。セドリックはこの再結成について「このバンドをやるんだ。もういざこざはなしだ。このバンドを今度こそしっかりとやるんだ。他にやりたことがあればやればいいし、俺達は俺達のままだ。だけど、このバンドは特別なんだ。だから俺達はここにいるんだ、と思った」と説明している。
最初のリハーサルの後、ジム・ワードが脱退。オマーは「彼は準備ができていなかった」と語る。代わりに、ジムとSpartaに所属していたKeeley Davisがギタリストとしてバンドに加入。オマーは新作の制作にあたり、初めてオーディエンスを意識したいという。
「メタリカがいきなりレゲエのアルバムを発売できないのと一緒だよ」。
再びアット・ザ・ドライヴ・インの世界観を思い出すために、その当時読んでいた本、観ていた映画、聴いていた音楽は何だったのかそのリストを作って、それを振り返り、その世界観を思い出すところから始めたそうだ。しかし一端その世界観を思い出したら、その後は自然に曲が生まれてきたということ。
つまり、新作では、アット・ザ・ドライヴ・インが前回終ったところから、その続きが期待できる、ということだろう!
"Hostage Stamps" のMVはこちら。
"Governed by Contagions"
"Incurably Innocent"