アークティック・モンキーズ、「チャリティ曲がバンド最後の曲」との噂が飛び交う中、音楽作りは「これからもやり続ける」と語る。1月23日はデビュー20周年。

アークティック・モンキーズ、「チャリティ曲がバンド最後の曲」との噂が飛び交う中、音楽作りは「これからもやり続ける」と語る。1月23日はデビュー20周年。

アークティック・モンキーズが、4年ぶりの新曲”Opening Night”をチャリティ・コンピレーション・アルバム『HELP(2)』のために発表した。

https://rockinon.com/blog/nakamura/214291

しかし、BBCなども報じているように、このシングル発表直前、「この曲は『AM』期に制作されたもので、バンドはこのチャリティ曲を最後に解散するのではないか」という噂が一部で広まった。

https://www.bbc.com/news/articles/cg5gpyjqq30o

こうした憶測が飛び交う中、ドラマーのマット・ヘルダースがBBCのインタビューに応じている。


このインタビューは新曲について語ったもので、その中でヘルダースは、「このレコードを作るのが本当に楽しかった」と率直に語り、「特別に話し合わったわけではないけど、音楽を一緒に作ることは、間違いなく俺たちが愛していることで、これからもずっとやり続けることだ」と明言している。少なくとも、この曲が“最後”になる可能性は低そうだ。

以下、インタビューで語っていること。

「このレコードを作り始めたとき、もちろん純粋に音楽を作りたいという気持ちだけじゃなくて、それ以外の理由もあった。だから常に、なぜこの作品に関わることが大事なのか、そしてこれは“誰のための作品なのか”ということを、心のどこかで意識していたいたんだ。

それでも、音楽を作ってスタジオで一緒に過ごす時間そのものは、俺たちにとっていつだって“一番幸せな場所”だった。そこから離れていた感覚はまったくなかった」

●これが次につながる火を灯したのか?

「それは正直、まだわからない。最初からワンオフだと分かった上で臨んだ作品だったからね。でも作り終えてみたら、結局のところ、このレコードを作るのがすごく楽しかった、という気持ちを持ってその場を後にしたんだ。

特別に話し合ったわけではないけど、音楽を一緒に作ることは、間違いなく俺たちが愛していることで、これからもずっとやり続けるよ」

ちなみに、1月23日は、アークティック・モンキーズのデビュー・アルバム『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』のリリースから20周年にあたる。この節目を祝し、各メディアが回顧企画を展開している。


BBCは、同作のプロデューサーのひとりであるアラン・スマイスに、当時を振り返ってもらっている。

https://www.bbc.com/news/articles/cwy88l1egv5o

「心から誇りに思っている。最初から、これはとんでもないものになると分かっていた。何より歌詞が圧倒的だったーーしかも、彼らは当時まだ17歳だったんだから」

さらにスマイスは、当時の彼らについてこう語る。

「彼らはまさに想像する通りだった。とにかく興奮しやすくて、一緒にいると本当に楽しい。すごく面白くて、機知に富んでいて、チャーミングで、同時にうるさくもある。あの年頃の子どもに期待する要素が、全部そのまま詰まっていたよ」。

制作はスピード勝負だったとも振り返る。

「彼らはお金のない子どもたちだったから、2日で4曲というペースで進めたんだ」。

また、スマイスによれば、バンドのライブサウンドをスタジオで再現することが、常に最大の課題だったという。もう1人のプロデューサーであるジム・アビスは、「何度も2Fly(スタジオ)に戻ってきては、『どうやったんだ? どうやって、あんなに生き生きした音にしたんだ?』と聞き続けていた」と語っている。

現在バンドについての本を執筆中で、当時は学生だったオマー・ソリマンは、アルバム発売前夜に行われた地元での“シークレット”ライブについて、こう振り返っている。

「夜7時から深夜0時まで、ずっと超満員だった。あまりにも人が多くて、身動きが取れないほどだった。シェフィールドのシーン全体を祝福しているような空気があった」。
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on