リー・ラナルド、ソニック・ユースの将来と絆について語る

リー・ラナルド、ソニック・ユースの将来と絆について語る - リー・ラナルド 最新作『ビトウィーン・ザ・タイムズ・アンド・ザ・タイズ』リー・ラナルド 最新作『ビトウィーン・ザ・タイムズ・アンド・ザ・タイズ』

自身のソロ・ツアーをウィルコと続けているリー・ラナルドがソニック・ユースの今後について語っている。

BBCの取材に応えたリーは現在ソニック・ユースに関しては30年にわたるアーカイヴ音源のデジタル化を進めているところだと語っていて、1987年の『シスター』のデラックス・エディションや85年のライヴ映像のリリースなどを近い将来に行うだろうと語っている。

「ぼくは全員といい関係で話し合える立場にあるけど、今は確実にいろんなものをふるいにかけてリリースしていく時期になってるよね」

さらにリーはメンバー間の絆を次のように語っている。「ぼくたち4人がこれだけ長い間繋がってきたのは、実はそこにいろんな繋がり方があるからなんだよね。とりあえず新しいレコーディングやパフォーマンスについては今はぼくたちの誰にもなにも言えない状態なんだ。あまりにも自分たちのやわなところに関わってくることだから、誰もそっちの線は今考えてないんじゃないかな」

昨年の10月に中核メンバーのサーストン・ムーアとキム・ゴードンが27年間の結婚に終止符を打って離婚したことが発表され、レーベルのマタドールもバンドの今後の活動について「不確定」と発表したため、にわかにバンドの存続そのものが危ぶまれるようになったが、この辺の様子についてリーは次のように語った。

「今回の成り行きこそは残念なものだったかもしれないけど、30年もやってきて、長い休みを取るにはちょうどいい頃合いだったんじゃないかなと思うんだ。もし、この先また一緒にやることがあったら、きっといろんな違った形でみんな若返ってるだろうし、その時点でまた新しい方向性を試みることになると思うよ。そこにどういったものが待っているのか、それは今はまったくわからないことなんだよ」

なお、サーストンは自ら率いるチェルシー・ライト・ムーヴィングとして2つめとなる新作トラック"Groovy & Linda"をリリースしている。1968年にニューヨークで惨殺されたヒッピーのカップルを歌ったこのトラックは、ビート作家のウィリアム・バロウズをモチーフにしたバンドの最初のトラック、"Burroughs"同様、無料ダウンロード配信されている。ギターにキース・ウッド、ベースにサマラ・ルベルスキー、ドラムにジョン・モローニーを迎えたこのユニットでサーストンは現在アルバムを制作中だとされている。

その一方でサーストンはキムとオノ・ヨーコとのコラボレーションによるミニ・アルバム『YOKOKIMTHURSTON』を9月24日にリリースする予定で、14分に及ぶトラック"Early In The Morning"を収録している。

"Groovy & Linda"を聴くにはこちらから。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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