7月30日発売の『ロッキング・オン・ジャパン』9月号に、サカナクション・山口一郎がニューシングル『夜の踊り子』について語ったインタヴューが掲載されている。
『夜の踊り子』は、軽快なアップテンポのトラックと文学的な歌詞が絶妙にマッチした新曲だが、このサカナクション王道のダンスサイドが凝縮された楽曲は如何にして生み出されたのか? 山口一郎は赤裸々に語っている。
「今のサカナクションのバランスとして相応しい楽曲にしなきゃいけないなっていうのは第一にありましたね。ダンスミュージックでもあり、ロックでもあるっていう」。冒頭、山口は新曲の方向性を語るが、インタヴューの中盤では、バンドの中に新たな「欲望」が生まれたと告白している。
「音楽史にちょっとでも名前を残したいなっていう、淡い欲望が出てきていますけどね。プラスチックスとか、ヒカシューとか、YMOから始まってテクノポップ時代のものが今も聴かれてるっていう、ムーヴメントとしてあったわけじゃないですか。そういう存在になれたらいいなって思いますね」
そして、以前はバンドのピークを常に意識していたというが、今のサカナクションはそこからも解放され音楽と向き合っているという。山口は、バンド活動を精力的に続ける理由のひとつに以下の様な思いがあることを告白している。
「ちょっと前まではサカナクションのピークっていつだろうって凄い意識してやってたけど、今は全然意識してなくて。音楽が日常に入り込んでいる人たちが増えたらいいなって。特に中高校生とかが音楽を好きになって欲しいなっていう大義名分みたいなものが僕らの中にはあって。そこに対してだけ誠実にやっていけばいいんじゃないかなと思って」
ニューシングル『夜の踊り子』の真実が明らかになるとともに、よりクリアになった彼らのヴィジョンと音楽にかけるピュアな思いが露わになる、貴重なロングインタヴューだ。