長らく自伝を執筆してきたというザ・フーのピート・タウンゼントはいよいよその自伝を刊行するという。
ピートはこの自伝『Who I Am』の執筆に15年かけてきたといわれていて、ようやく10月11日にハーパー・アンド・コリンズから出版されることが明らかになった。
版元のプレスリリースによれば、本は「その壮絶な半生と、世界でも最も敬意を表されるミュージシャンとして経験した激動の時代を詳細に振り返り、史上最も偉大なバンドのメンバーとなりながらも、それをすべて投げ出したかった」わけに迫る内容になっているとか。
また、ピートが2003年にインターネットに児童ポルノ関連サイトにアクセスし、警察から警告を受けることになったのも、この本を執筆していた時期で、警察から事情聴取でピートは本のための調査をしていてサイトに内容を確認することになったと語っている。
当時、ピートは次のように説明していた。「自分が5歳から6歳半になるまでの間、当時精神を病んでいた母方の祖母と暮らしていた時期に、ぼくは性的に虐待されていたように思っています。インターネットでみかけたものの一部は今回の本の情報源ともなっています」
「こうした領域について知りたいと駆られるのだとしたら、それは今日の世界中の子供たちに起きていることを直面し、児童ポルノが魅力的だと感じる精神的に病んだ人たちへのぼくの怒りと憎悪をつまびらかにするためでもあるのです」
ザ・フーは最近では先月のロンドン・オリンピック閉幕式典を締めくくるパフォーマンスを行ない、"ババ・オライリー"、"シー・ミー・フィール・ミー/リスニング・トゥ・ユー"、"マイ・ジェネレーション"などのヒット曲を披露した。
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