ニューヨークの伝説的なクラブ、CBGBを描いた映画がクランクアップへ

ニューヨークの伝説的なクラブ、CBGBを描いた映画がクランクアップへ

6月から撮影が進行していると伝えられてきていたニューヨークの伝説のロック・クラブ、CBGBを題材にした映画だが、無事撮影が終了し現在は編集作業に入っていると『ローリング・ストーン』誌が伝えている。1973年に開業し、06年に閉鎖されたCBGBはニューヨーク・パンクの根城になった店としても有名でラモーンズ、ザ・デッド・ボーイズ、テレヴィジョン、パティ・スミス、ブロンディ、トーキング・ヘッズらを輩出したことでも有名な店だ。映画では店のオーナーのヒリー・クリスタルがいかにして店を立ち上げて若いバンドに提供していったかを描いていて、1974年にテレヴィジョンが店の最初の出演バンドとなり、その後77年の『マーキー・ムーン』の毎日曜に出演し続けたというエピソードなどが紹介されていく。撮影はおもにジョージア州サヴァンナにあるセットで行われたというが、先月には1週間かけてマンハッタンやニュージャージー州に所有していたクリスタルの農場などでロケなども行われたとか。また、店が2006年に閉鎖された際にクリスタルは店の内装を解体して倉庫で保存していたが、この内装が今回の撮影ですべて使われて店の内部が忠実に再現されているという。また、フー・ファイターズのテイラー・ホーキンスがイギー・ポップ役で出演していることでも話題を呼んだが、映画『ハリー・ポッター』シリーズのルパート・グリントがザ・デッド・ボーイズのチーター・クローム役に抜擢されていて、本物のチーターは「セットで初めてルパートを見た瞬間にもうやられたよ。もうまいったよ。ルパートに自分をやってもらって本当に良かったと思う」と語っている。ちなみにチーターも映画に出演していてパンク・ロックを毛嫌いしているタクシーの運転手として登場するとか。そのほかでは『キリング・ショット』のマリン・アッカーマンがブロンディのデボラ・ハリー役、『ハリー・ポッター』シリーズや『アリス・イン・ワンダーランド』のアラン・リックマンがオーナーのヒリー・クリスタル、テレビ・ドラマ『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』のニッキー・サムナーがパティ・スミス役、『TIME/タイム』のジョニー・ガレッキがテレヴィジョンのマネージャーのテリー・オーク役などに配されている。監督のランドール・ミラーと脚本を書いたジョディ・セイヴィンは物語や情景をしっかり再現するためにもCBGBの常連だったミュージシャンらに頻繁に相談していたそうで、その中でも特にテレヴィジョンのトム・ヴァーライン、ザ・ヴォイドイズのリチャード・ヘル、トーキング・ヘッズのクリス・フランツに相談を持ちかけることが多かったとか。ミラー監督は作品について次のように語っている。「これはヒリー(・クリスタル)の物語で、ヒリーがいかにしてこの巨大で潮流を変えてしまった音楽を生み出す触媒になったかという話でもあるんだ。それを意図してやったわけじゃないんだけど、結果的にヒリーはパンクとアンダーグラウンド・ロックのゴッドファーザーになったわけなんだよね」また、作品ではCBGBシーンを広めるのにいかにパンク誌が貢献したかということも描かれるという。音楽については40曲以上使う予定でいるが、セイヴィンによれば協力的なバンドとそうでないバンドがいるのでまだ時間がかかると説明している。なお、ヒリー・クリスタルは店を閉鎖した翌年の2007年に肺がんで他界した。
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