ブラー、ユニバーサルによるEMIの買収とパーロフォン売却に反対を表明

ブラー、ユニバーサルによるEMIの買収とパーロフォン売却に反対を表明

ブラーは他のパーロフォン契約アーティストとともに、ユニバーサルの12億ユーロでのEMI買収に反対していくという。

これまで企業の寡占状態にも繋がるとして欧州連合(EU)の欧州委員会がユニバーサルのEMIの買収案を認めないのではないかという観測もがあったが、欧州委員会は先頃EMIが傘下にあるレーベルの一部を売却した上でならユニバーサルによるEMI買収を認めると条件付き認可を示している。そこでユニバーサルはブラー、リリー・アレン、ピンク・フロイドなどが所属しているパーロフォンの売却に動き出しているという。

しかし、契約アーティストの利害はまったく顧みられていない今回の巨額の買収案についてパーロフォンのアーティストは不満を抱えていると言われていて、今後、この買収案への反対を表明していくとギグワイズが伝えている。また、カイリー・ミノーグやタイニー・テンパーなどのEMIと契約しているアーティストらも今回の買収案には反対だという。

ブラーのドラムのデイヴ・ラウントゥリーは次のようにザ・テレグラフ紙に語っている。「今回の話でかやの外に置かれてるのは残念なことに肝腎のアーティストだけなんだよ。レコード会社のスタッフらは今回の合併がもたらす新しい条件に不満を感じたらいつでもやめられるんだけど、アーティストはそうはいかないんだからさ」。

なお、パーロフォンの売却に関してはBMGが買収に関心を示しているという。
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