ジェイ・Z、「ニルヴァーナの登場はヒップホップの隆盛を一時的に止めた」と語る

ジェイ・Z、「ニルヴァーナの登場はヒップホップの隆盛を一時的に止めた」と語る

ジェイ・Zはニルヴァーナのカート・コバーンの大ファンで、"スメルズ・ライク・ティーン・スピリット"はヒップホップの隆盛に一時的に待ったをかけたと語っている。

プロデューサーのファレル・ウィリアムズが新しく刊行した本『Pharrell: The Places and Spaces I've Been』に収録された対談のなかでジェイ・Zはニルヴァーナの登場はカルチャーとしてあまりにも大きな事件だったので、ヒップホップはユース・カルチャーで優位な地位を占める前にいったん待ったをかけられたと語ったとCBSニュースが伝えている。

ジェイ・Zは次のように語ったという。

「そのちょっと前まではヘアー・メタルが主流になっていて、ロックはその本質とか、代弁してるものよりも、つまり、若者の反逆的な心情とかそういうもよりも、ルックスだけのものになってしまったんだよ。だから"スメルズ・ライク・ティーン・スピリット"が鳴った時、それはみんなが感じてたことそのものずばりだったから、あんなにデカく共鳴したんだよね」

ジェイ・Zはさらに当時のニルヴァーナはヒップホップを凌ぐ音楽的な勢力となっていたとも次のように説明している。

「俺はそういう音楽についてはいつだって興味を持ってるし、そういう勢力がシーンに登場するとそれから目を逸らすことはできないし、耳を塞ぐこともできないんだ。カートはそういう存在だったんだよ。だから、俺たち(ヒップホップ)としては、音楽シーンで独占的な立場を築くまでにはまだちょっと待たなきゃならないんだってわかったよ」

「ヒップホップは当時ものすごい勢いを持ち始めていたのに、グランジが登場してその勢いをいきなり止められたもんだから、妙な感じだったよ。あのヘアー・メタルなんかは俺たちには吹けば飛ぶような存在だったけど、カート・コバーンがああいう主張を持って登場した時には『こりゃまた待たなきゃだめだ』ってつくづく思ったよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする