10月18日オハイオで行なわれた大統領選挙の民主党大会にブルース・スプリングスティーンが登場して、コンサートを行なった。
クリントン元大統領の呼びかけで、登場したブルースは、鳴りやまぬ会場中の歓声の中、アコースティックギター一本で7曲を弾き語った。“We Take Care Of Our Own”や、“No Surrender”“This Land Is Your Land”“Promised Land”“Thunder Road”など、アメリカはこうあるべきだという未来への希望と願いを込めたようなセットリストだったという。
そして、ブルース・スプリングスティーンはオフィシャルHPで自身の声明を掲載した。以下はその全文の訳となる。
「親愛なる皆さん
選挙がいよいよ近づいてきて、僕たちはみんなそれについて強く感ずるところがある。多くの人が僕の立ち位置について尋ねるので、関心のある人に向けて、それを明らかにしようと思う。
今回の大統領選挙は、前回とは違っている。というのもオバマ大統領には、この4年間の業績があるからだ。4年前の彼は並みならない希望と期待を抱いていた。残念ながら、前政権が残していった経済的混乱やあまりにも激しい反発のために、非常に厳しい政権運営を強いられることとなったが、それでも、大統領は気概と意志の強さ、そしてぶれない焦点によって、僕らの多くが支持を与える事柄をいくつも為し遂げることができた。
国内では、すべての人に対して雇用の創出と拡大を実現し、僕らにとって極めて重要な社会的セーフティネットを守り、殆どの市民をカバーする保険保証法案を議会で通過させ、その中で、対象者すべてに新たに大切な保護を与えた。そして、自動車産業とそれに伴う大勢のアメリカ人の職を救済し、女性の権利を保障し、向上させ、ゲイやレズビアンの兄弟姉妹たちを排除しない社会に向けて前進した。
対外関係においては、誤りと欺瞞に満ちたイラクでの戦争から兵士たちを撤退させ、本当の外なる敵を容赦なく追い、オサマ・ビン・ラディンを殺害した。
現在、多くの州で反対派が投票妨害を行なっているということは、十分に注目されていない。僕ら全員が、どのような見解の持ち主であるにせよ、こうした反投票、反市民的な振舞いは断固として斥けるべきだ。
大統領が次期、効果的に活動するためには、僕らが議会でより大きな支持を与えなければならない。現職のオハイオ州上院議員シェロッド・ブラウンや、マサチューセッツで現職に対抗するエリザベス・ウォレンや、その他大勢の候補者が建設的な意見を出すために闘っている。
現在、この国ではかつてないほどの富の二極化が進行している。利益は、1%の人々に行ってしまうばかりだ。僕には、オバマ大統領こそがこの有害な状況を打開するために最善の選択肢だと思われる。
現在、この国をより公平で、より平等主義的なものにしようと闘いが繰り広げられている。僕には、オバマ大統領こそ、僕らが正しい方向に向かい、その道を進み続けるために最善の選択肢であるように思われる。
現在、僕たちはすべての市民を含んだヴィジョンのある大統領を必要としている。一部の限られた極貧の人や、精神的重圧に苦しむ中産階級の人々、或いはもちろん富裕な人々だけでもなく、男女の別なく、黒人も白人もラテン系もアジア系も、ストレートでもゲイでも関係なく、文民も軍人も区別しないで市民のことを考えられる大統領を。
現在、アメリカは選択の時期にある。僕はすべての人がそのプロセスに参加することのできる国に生きていることを幸せに思う。僕には、オバマ大統領こそ、最善の選択肢に思える。何故なら彼には、アメリカ合衆国とは僕たちみんながこうしたことに携わる場所である、というヴィジョンを持った人物だからだ。僕たちは未だに、非常に厳しい時代に生きているが、正義や平等、真の自由は常に大波のように押し寄せてくる訳ではない。それらはゆっくりとした足取りでやって来ることの方がはるかに多い。1インチずつ、毎日長い1日を経ながら。オバマ大統領はきっと、こうした日々を僕たちと共に歩み、「何かを押しつけてくる人もいなければ、放っておく人もいない」国へと僕たちを導くことを確信し、またそうするだけの気概を持っていると僕は信じている。
以上が、オバマ大統領が次の4年間もこの国の指導者となるために、僕がオハイオとアイオワに赴き、彼の再選を支持する理由である。
ブルース・スプリングスティーン」
10月18日に演奏したセットリストは以下の通り。
1. No Surrender
2. Promised Land
3. FORWARD (joke campaign song)
4. Youngstown
5. We Take Care Of Our Own
6. This Land Is Your Land
7. Thunder Road
