トム・ヨーク、キャメロン英首相に音源を選挙で使われたら訴訟を起こすと語る
2013.01.18 12:00
レディオヘッドのトム・ヨークはイギリスのデイヴィッド・キャメロン首相に対して自身の楽曲を選挙キャンペーンなどで使わないように警告を発していて、もし使われたなら「訴訟を起こしまくってやる」と語っている。
『デイズド・アンド・コンフューズド』誌の取材に応えたトムは次のように政治と音楽について語っている。
「政治というのは書いてて楽しいもんじゃないからね。たとえば、銀行マンがぼくたちの音楽を好んで聴いている図を想像して嬉しいとはぼくは思えないからね。あるいはデイヴィッド・キャメロンとかさ。キャメロンがぼくたちの『キング・オブ・リムス』を気に入るとは到底思えないからね。でも、それと同時に、どうでもいいんじゃないのっていう気持ちもあるんだけどさ」
「とにかくキャメロンがぼくたちの音楽を自分の選挙キャンペーンに利用さえしなきゃどうでもいいっていうことだね。使われた日にはね、訴訟を起こしまくってやるよ」
なお、トムは自身が率いるアトムス・フォー・ピースとしてのアルバム『アモック』のリリースを2月20日に控えている。アトムス・フォー・ピースはトムのソロ作品『ジ・イレイザー』のライヴ・ツアー用に召集されたのがきっかけとなったバンドで、プロデューサーのナイジェル・ゴドリッチ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、ドラムのジョーイ・ワロンカーとパーカショニストのマウロ・レフォスコというラインナップからなっている。
なお、アトムス・フォー・ピースとしての今後のライヴについてトムとナイジェルはイギリスとヨーロッパでライヴ・ツアーを予定しているが、まだいつとは言えないと語っている。「今やりくりしているところなんだよ」とナイジェルはツアーについて語っている。「だから、検討中ではあるということだよ」。
その一方で、今年のグラストンベリーへの出演はないのかという問いについてトムは「それまでにパフォーマンスをしっかりまとめあげるのは無理だろうな」と否定的に答えている。
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